2021年 86&BRZチャレンジカップ第1戦に参戦してきました
8&B HMR(エイトアンドビーエイチエムアール)の石川です。今年も86&BRZチャレンジカップが開催されました。86BRZのチューニングカーレースでありながら、JAF公式戦としてJAF規定に合わせた改造範囲で戦うレースです。当社のBRZはJP-2Sクラスという比較的改造範囲が広いクラスに参戦しています。昨年の第2戦から参戦し始めて、今回で3戦目です。このクラスは当社のBRZを含めて3台がエントリーしています。他の2台は以前から参戦されている方々で、とても速いです。今年は何とか同じペースでレースができるように車を作ってきたと思っています。
そんな2021年仕様のBRZは何が変わったかと言うと、大きな変更点はルーフです。カーボンルーフに変更してきました。これで3kgくらいの軽量化ですかね。そして、バネレートを前後ともUPしてきた感じです。前回のレースでポテンザの71RSを初めて履いたのですが、グリップが高くてバネが負けている感じでした。なので、BRZとしてはハイレート過ぎるかもしれないですが、高速サーキットの富士がメインなので試してみようと思い投入しました。
後は、リアバンパーです。純正リアバンパーを綺麗にくり抜いて仕上げてきました。去年はリアをぶつけたこともあり、思い切ってバッサリと切り落とし、バックランプがなくなったのでテールレンズ一体型のレンズにしていました。ちょっと格好が悪いので気に入ってなかったんですよね。2021年仕様はなかなかオシャレに仕上がったかなと思っています。
練習走行日
決勝レース前日は練習走行日です。冬の間に色々とテストしたかったのですが、結局一度もテストができずにぶっつけ本番を迎えました。なのでチェックしたいメニューだらけという感じで、朝一の走行枠から走り始めました。 まずチェックしたかったのがバネレートUPしたことによるバランスです。減衰力の位置もどこがいいのかも全くわからないですからね。前回のレースで使ったUSEDタイヤを履き、1本目の走行で2分1秒台の後半にさくっと入りました。前回の予選はNEWタイヤでほぼ同じタイムだったので、やはりバネレートUPは正解でした。ただ、前後ともまだフニャっとした感じだったので、減衰力を前後とも上げて行きました。
ほぼほぼここかなという減衰力の位置は見えてきたのですが、どうにも100R出口のアンダーステアがひどい状況は変わらずでした。途中でフロントのトーを変えてみたり、リアのキャンバーをつけてみたりとやり少しずつ改善していきましたが、完璧な感じではなかったです。それでも最終セッションでは2分1秒0をマークしてタイヤはかなり使い込んだ後だったにも関わらずベストタイムが出せました。予選にはこのセットで臨むことにしました。
練習走行で30分枠を合計5セッション走りこんだので、走行後はピットでメンテナンスです。油脂類は全て交換し、プラグも念のため新品に交換しました。 あとは効果があるのかわかりませんが、GRエアロスタビライジングコートを施しました♪
予選
日が空けていよいよ予選・決勝日です。予選は朝の9時からで、それまにフリー走行はありません。いきなりポンっとタイムを出さないといけないので、これがとても難しいのです。しかも新品の71RSでタイムが狙えるのは2周くらいまでです。ミスは許されないとても緊張するアタックになります。コースインして2周タイヤとオイル類を暖めて、3周目にアタックしました。結果はクラス2番手!!2:00.092というタイムで、あと少しで2分切りできるところでした。ヘアピンでシフトミスしたのと、ダンロップでリアが流れてしまった点を考えるといいタイムだったと思います。さらにタイムを詰めるためにもう1周アタックをしようと思いましたが、なんか擦っている音がするのでピットイン。サイドステップが外れかけて引きずっていました。なのでここで予選終了です。順位は変わらずクラス2番手のままでした。予選で33号車の関選手に勝てたことは昨年より車が仕上がってきている証拠です。予選後に知ったのですが、うちのBRZ以外はみんなエンジンOHしてバランス取りしているみたいです。うちの10万km走行でOHなんかもちろんしていないただの中古車です。みんなストレートや立ち上がりが速いなぁって思っていたらそう言うことだったんですね(笑)それを考えたらいいところ走れているなという印象です。
決勝
迎えた決勝。グリッドにて記念撮影!!今回は最少人数で来たので一番スタッフ数が少ないかも。。。ドライバーとメカ、カメラマンの3人です。このグリッドにいる時が一番緊張しますね。 1周のフォーメーションラップから、シグナルスタートです。ストレートが遅いので、順位を上げるとしたらスタートからの1周目だけだと思っていました。できたら1コーナーまでに抜きたいと。でも前の750号車を1コーナーまでに抜くことはできず、1コーナーはアウトから立ち上がり重視のラインで入って行きました。750号車はイン側にいたので立ち上がりが少し遅い状況。そこをうまく利用してAコーナーまでにイン側に入り、Aコーナーでオーバーテイク!! 750号車はアウト側でラインが残っていなかったので外に飛び出していきました。(すみません)
なんとか1位に躍り出たもののやはりペースは悪くダンロップコーナーでインを突かれました。ここはアウトからうまく被せて抜かれずに1周目を終え問題のストレートへ。 完全にスリップに入られていたので、蛇行運転をしてスリップを回避。1コーナーでも抜かれずにクリアできました。がしかし、練習走行から問題だった100Rのアンダーがネックでヘアピンでインを刺されて抜かれ、ダンロップコーナーでアウトから抜き返そうと試みたところ、シフトミスでブレーキが間に合わずに飛び出し、後ろの33号車にも抜かれて3位にダウン。そこからは抜き返すようなスピードはなくズルズルと落ちていく一方で、結局トップとは10秒ほどの差がついてチェッカーとなりました。 順位としては予選から1ポジションダウンという感じですが、レースペースが悪すぎてとても課題の残る結果となりました。 3人中の3位で表彰台に上がれるのですが、かなり悔しかったです。 次戦は6月6日です。そこまでに今回のレースからの課題をつぶせるようにまたセット変更をして、レースペースの改善に努めようと思います。あとは、タイヤがタレてきた時のドライビングの改善です。タイヤの動きが大きくなるので、ビビりが入ってブレーキが早くなる、アクセルONが遅くなるなどでロスしていました。ここは練習して改善するしかないですね。次戦こそは上を目指して頑張ります。
今回のレースの様子を動画でも撮影しました。インカーは規約の問題で出せませんが、外からの動画でお楽しみください。