【デモカーBRZ】クスコクラッチキットを装着
8&B(エイトアンドビー)の石川です。86はデモカーを用意して作ってきているのですが、ネタが86に偏りがちなのでBRZも作ることにしました。基本的な設計は同じなので86とやることは変わらないのですが、車種が違うのでBRZはBRZで方向性を決めて作りたいと思います。で、そのベース車両はこちらです。在庫車両の中からピックアップしました。なかなかスタイリッシュに決まっている1台です。STI風(プレートがなくて定かでないため)なリップスポイラーとTRDサイドステップが装着され、GTウィング付きという仕様です。そして、ホイールはSTIの18インチ。ブレーキはスバル対抗4podキャリパーです。ベースとしてはスタイリッシュに仕上がっている感じですね。ただ、BRZはサーキットでのタイムをつめるために作ろうと思うので、この仕様からガラッと変えていきます。で、まずはクラッチからです。クスコの軽量フライホイール付きのクラッチを導入します。今回の作業を担当したはメカニックのムラマツです。
BRZにクスコクラッチキットの取り付け
こちらがクスコクラッチキットです。一式セットになっています。そこに純正のレリーズベアリングやフォークなどを手配して交換します。
強化クラッチカバーとディスクです。
フライホイールは重量4.8kg(純正比48%軽量化)です。では交換作業に入ります。ミッションを下ろすのでまずはシフトブーツ周りをバラします。
BRZのシフトブーツ裏はこんな感じになっています。4つの六角ナットでとまっているプレートはシフトフィールに物凄く影響します。このプレートの位置でシフトチェンジの位置決めをしている感じなので、ここを微調整するとフィーリングが良くなったりします。デモカー86は元々のフィーリングが良くなかったのでここを微調整しました。左側の突起物がリバースギアへの仕切りになり、シフトノブ下のリングを上に上げるとこの仕切りを超えてリバースへとチェンジできるようになる仕組みです。さて、こんな感じでシフト周りが分解できたので続いて下回りです。下回りはミッションを下ろすのでその準備です。まずはミッションオイルを抜きます。続いて中間マフラーを外します。プロペラシャフトも外します。エンジンスターターモーターを取り外します。各ボルトを取り外してミッションを下ろします。クラッチが顔を出してきました。全て取り外して丸裸です。クラッチ交換の際に同時にクランクシールも変えておくといいですね。漏れていなくてもこのタイミングじゃないと交換できないので。部品代はたかが知れているのですが、工賃がね。。。
BRZクラッチ交換
ここからようやくクラッチ交換となります。クラッチカバーとディスクを外すとフライホイールが出てきます。取り外したクラッチカバーとディスクがこちらです。 ディスクは9万km走行で未交換だったので減ってきていますね。左が純正で右がクスコ新品です。溝の深さが違うのがわかると思います。その分減っているということになります。カバーの方はこんな感じです。左が純正です。それなりに熱が入った感じですね。こちらはフライホイールの比較です。穴の空いている箇所が明らかに違います。持つとクスコの方はかなり軽いですね。これはレスポンスにかなり現れそうです。その分下のトルクが無くなりそうですが。。。こちらはミッション側のベアリングとクラッチレリーズフォークです。フォークの動きはかなり渋くなっていました。新品に交換してスムーズな動きになります。 フライホイールにパイロットベアリングを圧入します。これもクスコクラッチキットに付属しています。こんな感じでエンジン側に取り付けました。続いてクラッチカバーとディスクの取り付けです。専用工具を使ってセンター出しをして取り付け完了です。ミッションを戻してオイルを入れて終了です。 乗ったフィーリングですが、これまで通りのアクセル開度で発進しようとしたらエンストしました(笑) やはりフライホイールが軽くなった分下が無くなりましたね。ただ、エンジン回転のフィーリングはかなり軽くなったので、回転数が上がっていくのは明らかに速いです。かなり気持ちよく回ってくれます。次回は、アクレさんに依頼しているスピリット車高調スペックN(サーキット仕様の倒立タイプ)が完成したら取り付けする予定なので、またブログでご紹介します。