デモカーBRZにアクレキャリパー&350パイのビッグローターを取り付け
8&B HMR(エイトアンドビーエイチエムアール)の石川です。86BRZチャレンジカップマシンであるデモカーのBRZに、アクレさんへオーダーしていたキャリパーとローターの取り付けをしました。もともとAPのキャリパーが前後装着されているので、ブレーキに何か不満があるというわけではありませんでした。ただ、このキャリパーは幅広くてSAGAのホイールを装着しようとすると5㎜スペーサーを入れないと逃げないんです。86BRZチャレンジカップはスペーサーは禁止なのと、フロントのホイールのはみ出しが車検では大丈夫なのですが、レースのレギュレーションだと微妙ということで、スペーサーの必要のないキャリパーをというのでワンオフでアクレさんに作成してもらいました。ローターは2ピースになったので今より軽くなり、さらに350パイなので制動力も期待できそうです。では、交換の様子をご紹介します。作業はメカニックのムラマツです。
BRZにアクレキャリパーの装着
こちらが今回装着予定のキャリパー、ローターとパッドです。リアのパッドもアクレさんにオーダーして、初期の効き重視のものを用意してもらいました。今のままだとフロントばかり効きが強くなってバランスが悪くなりますからね。アクレキャリパーは通常のキャリパーと違ってパッドを上から抜けない仕様です。剛性を出すため、開かないようにするためだと思いますが、中央にもキャリパー本体と一体になった分厚いフレームが入っています。なのでパッド交換するにもキャリパーを取り外さないとできませんが、その分剛性は高いですね。当社デモカーのS2000でサーキット走行を繰り返し行って実証済みです。今回特注でブラケットを作ってもらいました。キャリパー裏はこんな感じになっています。それではキャリパーを取り外していきます。取り外し自体は大したことないのでさくっと外れます。こちらがAPキャリパーとアクレキャリパーの比較です。キャリパー本体のサイズはアクレの方が大きいです。ピストンの数は同じです。キャリパーの重さはアクレの方が重いですね。ただ、幅はアクレの方が小さいのでホイールと干渉せずに装着できます。ローターはサイズが大きくなったのでこんなにも違います。そして2ピースなのでとても軽いです。フロント2枚で数キロは軽くなっているので走りにはプラスですね。装着するとこんな感じです。レッドのキャリパーがかなりかっこいいです。ホイールを装着するとこんな感じです。サイドから。レッドキャリパーがWRブルーのボディに映えます。続いてリアのパッドを交換します。フロントばかり効き過ぎることになりそうだったので、リアは初期制動の強いパッドを用意してもらいました。これでテストしてバランスを見てまたアクレさんにて用意してくれるとのことでありがたいです。アクレパッドは赤いのでチラッと赤いのが見えてレーシーですね。まぁ、走ったらダストで黒くなるんですが、この感じがいいですね。これでブレーキ回りのチューニングはひと段落です。ABSの介入具合やブレーキバランスなどのチェックで今度富士でテストしてきます!