86(ZN6)シャコタン・ツライチ計画!&TRDフェンダーエクステンションを取付
8&B HMR(エイトアンドビーエイチエムアール)メカニックのムラマツです。前回ライトルを全てLED化させて頂いた86ですが、同時ご依頼頂いたシャコタン・ツライチ計画を実施させて頂きました。オーナー様もスポーツカーならシャコタンかつツライチになっていないと!との事でご購入時に装着されていたホイールが若干引っ込み気味なのが気になっていたそうです。
今回は、ローダウンの実施と引っ込み気味にはなっているもののデザイン的には気に入っていただいている「BBS LM」をそのまま使用し、ワイドトレッドスペーサーを使用してツライチ化にする事になりました。もちろん今回のカスタムは車検適合が前提ですのでタイヤがはみ出しているか?出ていないのか?のグレーゾーンは狙いません。合法仕様で行きます。
86(ZN6)TRD車高調でローダウン化&KSPエンジニアリングワイドトレッドスペーサー取り付け
まずは作業前の状態です。タイヤとフェンダーのクリアランスは純正車高と同じくらいですね。 前フェンダーとタイヤのツライチ具合です。だいぶ引っ込み気味なのが分かりますね。こちらはリアです。同じサイズのホイールですと、サスペンションの構造上リアの方がより引っ込み気味になりますね。では早速、「シャコタン」から進めていきます。オーナー様の86にはTRD全長調整式サスペンションキットが装着されています。全長調整式ですとストロークやスプリング長はそのままに車高だけ調整出来るのがメリットですね。 ロアブラケット側のロックシートを緩めて、スプリング側のシートを縮めていくと、こんな感じでサスペンション全体の全長が短くなり車高が下がります。TRDの車高調は15ミリダウンでの使用が基本との事で、あまり車高を下げるには向いていなそうですね。ほぼ全下げになってしまいました、、、車高調と言っても商品によってサーキット仕様だったり、ドレスアップ仕様だったり求めている用途が違いますから目的に合った車高調選びが大切ですね。同じように、リア側も調整して車高を下げていき、4輪で車高のバランスを調整します。そして車高が決まったらワイドドレッドスペーサーの出番です!
今回は、最初に書いた通り合法仕様で行くために保安基準適合品であるKSPエンジニアリングさんのワイドトレッドスペーサーを用意させていただきました。ワイドドレッドスペーサー(以下ワイトレ)というと車検がNGというイメージが強いですが、KSPエンジニアリングさんのワイトレは第三者機関で強度試験を行って強度試験合格書がついてきますので、車検時に製品の安全性を証明する事が出来ます。もちろんタイヤがはみ出してたら車検はNGですけどね、、、こちらが強度試験合格書です。現在ワイトレは通販などで数千円で入手する事が出来ますが正直強度や性能的に不安が残ります。クルマが地面と設置しているのはタイヤのごくわずかな面積だけです。その重要なタイヤが格安のワイトレの不具合で外れてしまうと大変危険です。できるだけ安心な物を使用したいですね!
ワイトレの裏側は86/BRZのハブ計にピッタリ合うように設計されています。ワイトレ自体にブレが発生するとタイヤもブレてしまい不快な振動が発生する事があります。
そうならないように、ハブ計にピッタリと合う専用のワイトレがおススメです。
取り付け面を清掃してワイトレを規定トルクで締め付けて取り付け終了です。タイヤを付けてしまうとチェックが出来ないなので確実に締め付けをチェックしないといけませんね。フロントには25ミリのワイトレを装着しました。ハブとワイトレのサイズがピッタリなのもいい感じです。リア側には30ミリのワイトレを装着しました。ちなみに、25ミリ以下のワイトレですと純正のハブボルトがワイトレより外に出てしまい、ホイールの裏側に純正ハブボルトの’逃げ’がないと装着出来ないので要注意です。オーナー様の86のホイール BBS LM もホイール裏側に’逃げ’が無い為、最低でも25ミリのワイトレ装着が必須になりました。
86(ZN6)TRDフェンダーエクステンションの取り付け
続いて、TRDのフェンダーエクステンションを装着します。8&BデモカーのBRZにも装着しており、純正のフェンダーアーチより若干下に下がりますので、フェンダークリアランスも少なく見えます。さりげないパーツですが印象がガラっと変わるおススメパーツです。 エアロダイナミクスも考慮したデザインというのもTRDならではといった感じですね~ 取り付けは両面テープとビス止めで行います。位置決めをして慎重に両面テープをはがして装着します。 フェンダー側と、バンパー側で別パーツになっているので、バンパー脱着にも困らない作りになっています。 リア側も慎重に位置決めして固定していきます。 さすがTRD製です。隙間や浮きもなくキレイに装着出来ました♪さりげなくワイドになっている部分がカッコイイですね。リアはこんな感じです。フロントとは違った張り出し方ですね。
86(ZN6)シャコタン・ツライチ計画完成!
では、いよいよ完成形のお披露目です!まずはサイドから。 作業前に比べると約3CM程下がりました。TRDのフェンダーエクステンションのおかげでノーマルフェンダーより少し下がって見えます。リアも程よく下がりましたね。 ツライチ具合はこんな感じに♪ 写真だと分かりづらいですが、いい感じにツライチになっています。もちろんギリギリグレーゾーンではなくしっかりフェンダー内に収まっています。 リアも30ミリのスペーサーを選択して正解でした。ピッタリツライチになりましたね。 作業PITから出して8&B HMRロゴとコラボしてみました♪斜めからでもツライチ具合がよく分かりますね。 TRDのフェンダーエクステンションを装着した事で、つるんとしていたサイドにアクセントが効いてイイ感じにまとまりました。今回のシャコタン・ツライチ計画無事終了です。オーナー様も理想形のスタイルに変身して大変満足して頂けました♪
ちなみにローダウンする際は最低地上高の確保も大事ですが、フォグライトやウインカーの高さも保安基準で定められています。特に86は見た目だけ求めてローダウンすると整備不良車になってしまうので注意が必要です。安心して乗れる仕様でカスタムを楽しみたいですね。
I様T様ご依頼ありがとうございました。