2022年86BRZチャレンジカップ第1戦@Fuji Speed Way
8&B HMR(エイトアンドビーエイチエムアール)の石川です。今回は富士スピードウェイで行われた86BRZチャレンジカップ第1戦の様子をお届けします。2022年シーズンの開幕戦になります。一昨年の最終戦から参戦している本レースも今年で3年目です。JAF公式戦にHMRとして、そして私個人も初参戦したのがこのレースでした。そこからHMRのレース活動が始まったと言っても過言ではありません。そんなチャレンジカップですが、未だにまだ表彰台のテッペンに立ったことがありません。昨年の4月にエンジンブローをしてからエンジンもチューンナップしてこのクラスとしてはやることがないほどマシンには手が入りました。なので後はドライバー次第ということになります。そして、今年は表彰台のテッペンはもちろんのこと、JP2Sクラスのシリーズチャンピオンを取りに行きます。
86BRZチャレンジカップ第1戦 練習走行
4月3日決勝日で、4月1日と2日に練習走行枠が設定されていましたが、2日は仕事があったため1日だけ走ってきました。午前中はハーフウェット状態で走っても意味がなかったので午後の1本だけ走行することにしました。昨年使った中古タイヤでまずは2分フラットから59秒は入れたらなという感じで走り出しました。クルマのセットアップは満足いく仕上がりで出来上がっているため、走り出しから好調な感じでした。このマシンのブレーキポイントを確認し、どこでステアリングを切るのか、アクセルをどこでONするのかOFFにするのかなどを思い出しながらの走行でした。
練習走行のタイムとしては、2:00.022でした。もう少しで2分切れたのにやっぱりなかなか切らしてくれない富士スピードウェイ(笑)
中古タイヤでこのタイムだったので、新品履いたら1秒は速くなる計算で、あとはスリップをうまく使えればコンマ3秒は速くなるであろうということで、予選のターゲットタイムは1分58秒7!
という感じで満足の行く形で練習走行を終えました。
86BRZチャレンジカップ第1戦 予選
4月3日決勝日。見事に天気予報が外れて雨でした。。。前回のレースも大雨だったので2戦連続で雨レースです。前回のレース時に雨セットが分かったのでその場でやれることはやって予選に臨みました。スプリングがドライ用でガチガチなので、雨なら柔らかいのにしたかったですが、ドライだと思っていたのでそのままでした。ここは悔やまれるところです。セットの確認などを行って準備は万端です。
そんな中スタートした予選はひたすら走り続ける感じです。ウェットはその時々によって雨量が変わりますし、タイヤの熱の入り方やドライバーの慣れがタイムに大きく影響します。なのでひたすら走り続けました。タイムとしては2分14秒くらい。JP-2Sクラス2番手でした。トップは1秒くらい速いタイムでした。1コーナーのブレーキポイントを何度も試していたらほとんどの周でうまくアタックできずに終わってしまいました。ちょっと悔しかったですね。
86BRZチャレンジカップ第1戦 決勝
朝の8時半に予選があって、決勝はなんと午後16時から(笑)
もう予選での悔しさはどこかに行ってしまうくらい暇でしたね。雨脚は強くなる一方で、それまでに開催していたレースは全てSCスタートでした。スピンしているクルマやクラッシュするクルマも多く、荒れたレースが多かったです。そんな中、86BRZチャレンジカップはこの日のレースの最後の枠です。雨脚は変わらずSCスタートとなりました。2周SCランしてスタートしました。
いつも通りホームストレートでは視界はゼロ状態です。スリップに入るとほんとうに全く見えません。でもこれも前回のレースで経験済みなので特にビビることなく踏んでいきました。人間の慣れって怖いですね。
スタートして数周でJP-2Sトップ車両をパスして、ここから引き離していくぞという展開に持ち込もうとしましたが、前に追うものがなくなるとペースダウンしてしまうのが悪い癖でやはり離すことが出来ませんでした。
特に第3セクターでのトラクションが悪くてここでビタっと追いつかれます。ただ、ストレートはこちらの方が速いので抜かれることはなく1コーナーへという展開が2周ほど続きました。そのままのペースを維持すれば抜かれることはないのですが、1コーナーもうちょっとブレーキ遅らせられるかなと悪魔のささやきが・・・。見事にコースアウト(笑)
さくっと抜かれてしまいました。ここから微妙に離されながらもずっとついて行って、こちらの速いところと遅いところを後ろを走りながら観察していました。第1セクターと第2セクターはこちらの方が速く、第3セクターが遅いというのがよくわかりました。実は決勝コースイン直前にリアウィングをもう一段寝かせたんです。これが効いたのか高速コーナーはこちらの方が速かったので、Aコーナーからヘアピンまででかなり追いつきました。そして300Rからダンロップまでは川に乗ってテールスライドするのをビビらずにアクセル全開で抜ければこちらの方が速いこともわかりました。
そして迎えたファイナルラップ。なんと1コーナーで少し飛び出しますがなんとかリカバリーしてヘアピンでは真後ろまで着く展開に。300Rも全開で抜けてダンロップでプレッシャーをかけていきました。トップの選手はダンロップでブレーキミスして少しオーバーラン。第3セクターで離されがちなので、このおかげでかなり詰めていけましたがやはり第3セクターは遅い・・・。
なんとか最終コーナーでインをと思って飛び込みましたが少し届かず。でも立ち上がりのトラクションが良くそのままスリップに入り、なんとコントロールタワー手前で少しだけ前に出てトップでゴールしました。2位との差は0.046秒差という僅差でした。
ギリギリでしたが目標としていた表彰台のテッペンに立ち、シリーズチャンピオンを狙うにはいいスタートとなりました。
次戦までにバネレートを変更してウェットでもドライでも減衰力調整でアジャストできるようにセットを変えようと思います。次戦は6月の梅雨時期なのでまた雨かもしれないです。次戦頑張ります!!