純正17AW SDナビ HIDを装着した86(ZN6) 2.0 GT リミテッドの納車前点検整備を行いました

8&B HMR（エイトアンドビーエイチエムアール）の栗原です。今回は純正17AW SDナビ HIDを装着した86(ZN6) 2.0 GT リミテッドの納車前点検整備を行いました。

86(ZN6)の納車前点検

まず最初にエンジンルーム廻りをチェックしていきます。バッテリーの健全性をチェックしていきます。健全性に問題ありませんでしたが充電が少なかったので充電させていただきました。バッテリーの交換時期は、使用状況にもよりますが3〜5年が目安とされています。定期的な点検をおススメいたします。 インテークパイプのチェックに移っていきます。亀裂や破損などは無く良好な状態です。もし亀裂や破損が起きるとエアクリーナーを通さない空気がエンジンに送り込まれてしまいエンジン不調の原因となりますので、定期的な点検をおススメいたします。 ブレーキフルードのオイル滲みをチェックしていきましたが、特に問題ありませんでした。続いて補機ベルトの状態およびオートテンショナーの異音やガタが無いかを見ていきます。こちらも特に問題ありませんでした。べルトが切れてしまうとエアコンが効かなくなるだけではなく、充電ができずにバッテリー切れを起こす恐れがあります。定期的な点検をおススメいたします。 次にプラグのチェックを行いました。純正のイリジウムプラグが装着されています。4本とも特に問題ありませんでした。イグニッションコイルと合わせて交換するとエンジン出力が戻るぐらい86はプラグとコイルが劣化します。 下廻りのチェックをしていきます。目立つようなキズやサビもなく問題ありませんでした。  リアデフ周りもオイル滲みありませんでした。 エンジン部の底部です。こちらもオイル滲みも傷やサビもありませんでした。チェックに移っていきます。ブレーキキャリパーシール状態およびキャリパーピストンの動きに問題ありませんでした。キャリパーシールが劣化してくるとそこから汚れや水分が侵入し、サビが発生します。サビが進行するとブレーキの引きずり症状が起こる可能性があります。 ブレーキパッドの残量をチェックしていきます。フロントリアとも8mmなのでまだまだしばらくは交換しなくても大丈夫ですね。 足廻りのブッシュ・ブーツをチェックしていきます。ブッシュ・ブーツにヒビが入ってしまいそのままにしておくと、そこからグリスが漏れ出したり、異物が侵入して足廻りの機能に支障をきたすだけではなく、車検を通過できなくなってしまいます。またそれ以外にもダンパーのオイル漏れがないかを点検していきます。

86(ZN6)の油脂類交換

8&B HMRでは納車前点検でエンジンオイルやブレーキフルード、ミッション、デフオイルを新品交換しています。油脂類がリフレッシュされていれば納車して直ぐに楽しいドライブに行くこともできますね。まずはエンジンオイルから交換していきます。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑および冷却をおこないます。定期的な交換を行わず走り続けると燃費悪化やパワーダウンからのエンジン不調などの重大な故障に繋がります。使用状況によりますが半年または5,000kmでの交換をおススメいたします。
当店でのエンジンオイルはWAKO’S プロステージS 0W-30 100%化学合成油を使用しています。ミッションオイルを抜いていきます。ミッションオイルが劣化していくとギアの入りが悪くなったり、最悪ミッションのギアを痛めてしまいミッションブローに繋がります。定期的な点検と早めの交換をおススメします。リアデフオイルも抜いていきます。 ミッションオイルはWAKO’S ギアオイルMT-75 75W-90を入れていきます。デフオイルもWAKO’S ギアオイルMT-75 75W-90を入れていきます。 ブレーキフルードを交換して同時にエア抜きを行います。ブレーキフルードはDOT4を使用しています。こちらは使用状況によりますが車検毎の交換をおススメいたします。 エアコンフィルターを交換していきます。エアコンフィルターに汚れが溜まっていくと車内の不快な匂いの原因となったりエアコンの効きが悪くなることでエンジンに負担がかかり、燃費悪化にも繋がってしまいます。

86(ZN6)の部品交換作業

今回、タイヤをチェックしたところヒビ割れていました。熱や紫外線などでゴムが劣化してしまい表面が写真のようにヒビ割れてしまいます。このまま溝が十分にあるからといって使用し続けていると、バーストなど事故に繋がる恐れがありますので、お客様からのオーダーでタイヤを組み替えます。今回新たに装着するタイヤ（写真右）は、ナンカンタイヤのNS-2というスポーツグレードのタイヤになります。 タイヤチェンジャーを使ってホイールを傷つけないように丁寧に交換していきます。 タイヤをホイールにつけ終わりましたら、タイヤバランサーでバランス取りをして車体に取り付けていきます。今回、お客様から字光式ナンバープレートの希望がありましたので字光式ナンバーベースの取り付けを行っていきます。フロントバンパーを取り外して配線していきます。 リアナンバーも同様に配線をしてベースを取り付けていきます。最後にワイパーラバーを交換していきます。以上で作業は終了です。K様、この度は86(ZN6)ご契約いただきありがとうございました。現代のFRスポーツの走りを存分に楽しんでください。