トヨタ86(ZN6) 10万kmオーバーの事故車をデモカーにて仕入れ
8&B HMR(エイトアンドビー エイチエムアール)の石川です。86とBRZの専門店として知識を深めるためにちょうどいいデモカーを仕入れてきました。H24年式の初期モデルで、グレードはGの86です。走行距離は10万kmオーバーでフロント事故車です。中古車販売する上で、今後どのようなトラブルが発生してくる可能性があるのか、このような86を仕入れて乗りまわすことで見えてくるものがあります。この86ではメンテナンスしつつカスタムもして行こうと思っています。
デモカー86の入庫チェック
まずは入庫したてのこの86の状態チェックです。どんなメンテナンスポイントが出てくるのか楽しみです。下回りからチェックです。早速、右タイロッドのラックブーツバンドが締まっていないというのを発見。右フロント事故して適当に直した可能性大ですね。。。そしてタイロッドの割りピンが入っていなかったので入れました。ムムム。。。そして、オイル滲み発見。こちらはパッキン劣化の可能性が高いですかね。
とりあえず洗浄して漏れの箇所を特定してみます。続いてキャリパーのピストンシールの状態チェックです。前後共やはり劣化気味でしたね。今後サーキット走行をすることも考えるとキャリパーOHですかね。4pod対抗キャリパーを入れてしまうかもしれないのでここはとりあえずあとで考えよう。 ブレーキパッド残量はまだ残っているのでこのままで大丈夫そうです。 タイヤの方は、エコタイヤですが溝はたっぷりです。 ホイールからしても走りの感じではないですね。ホイールは九州のチューニングショップクレイブさんから発売しているRAYSの86/BRZ限定モデルを発注したのでそれを待ちたいと思います。下回りでは、ドライブシャフトブーツからのグリス滲みも出始めていました。86/BRZはマフラーのすぐ真上にドライブシャフトブーツがあり、熱害によりやられやすいみたいですね。(要画像)
足回りはTEINのMONO FLEX ワインディングマスターが装着されていました。 ストリートスペックの車高調です。ただ、試乗したら左リアのピロガタがかなり出ていました。そして、ショックは抜け抜け状態。。。とても心地よく乗れたものではありませんでした。そして、車高調のシートは締まっていなくユルユル。前オーナーのメンテナンスの低さを感じる1台です。でも何事もない86では勉強にならないので、ある意味ありがたい素材です。車高調は当社のデモカーには全て入れているスピリット車高調をオーダーしました。スペックN+です。
続いてエンジンルームです。エアフィルターはそこまで汚れていませんでした。上からみる感じでは特に問題もありませんでした。エンジンからの異音はしないですし、よくあるプーリーのガタも出ていません。ブリッツのアルミラジエターとどこかのオイルクーラーが装着されていました。 外装パーツでは、右フロントを適当に直したであろうということで、右サイドウィンカーがパカパカでした。こちらは新品をオーダーしました。純正オプションのラバーカナードも装着されたモデルで、少しスタイリッシュ?ですかね。Gグレードですが、オプションでキセノンヘッドライト装着なのはありがたい♪♪内装はオーディオレスのままです。エアコン調整はダイヤル式。キーレスはスマートキーではなく普通のキーです。このタイプ、ボタンがそのうち陥没するんですよね。こんな86 Gグレードのデモカーですが、色々とメンテナンス&カスタムして楽しみたいと思います。次は油脂類の交換をします。