【デモカーBRZ レースに向けて最終仕上げパート③】STIフロントリップ取付、ウォッシャータンク移設
8&B HMR(エイトアンドビーエイチエムアール)の石川です。前回の「【デモカーBRZ レースに向けて最終仕上げパート②】ハブベアリングリフレッシュとデフマウントリフレッシュ」に続いてパート③です。今回はSTIフロントリップスポイラーの取付けとウォッシャータンクの移設です。作業はメカニックの邑松、渡辺です。
BRZ(ZC6) STIフロントリップスポイラー取付
まずはSTIのフロントリップスポイラーの取付けからです。元々STI風なリップスポイラーが装着されていました。ただ、このスポイラーはバンパーとの隙間が大きいのと傷も多くなってきたのできれいなSTIリップに交換したいなと思っていました。リップの剛性という面でもこのリップは2分割なので、富士のストレートでたわんでほしくないというのもあります。では早速交換に入ります。リップ部分だけを取り外そうと思いましたが。バンパーにビスで固定されているのでバンパー外しです。 こちらが新品のSTIフロントリップスポイラーです。 型紙が入っていて、位置合わせができるようになっています。マスキングテープで型紙を貼り付けて位置を合わせます。 位置を合わせたら型紙に合わせてビス穴をあけます。 さすがはメーカー物というだけあって、ビス穴をあける数は多くかなりしっかりと装着できそうです。 バンパーに装着が完了したらボディに載せます。 こんな感じで装着が完了しました。ビス箇所が多いので少し時間かかりましたが、その分バンパーとの隙間は少なく剛性面でも安心できそうです。見た目はほとんど変わらないですけど~
BRZ(ZC6)ウォッシャータンク移設
続いてウォッシャータンクの移設作業です。STIフロントリップスポイラーを装着する際に作業していましたので、ブログ上ではバンパー取付けが終わっている感じですが、バンパーを外している間に作業しました。フロント正面向かって右側に純正のウォッシャータンクが設置されています。 このウォッシャータンクを取り払って、下記画像の簡易的なタンクに変更し、バッテリー横あたりに移設するという作業です。そこまで重量があるわけではないのですが、多少なりの軽量化と重量物を車体中央へというので作業しました。また、後々ブレーキダクトを通したいと思っているので、その上ではウォッシャータンクが邪魔なのでというのもあります。 純正のタンクとのサイズ感の違いは一目瞭然。ウォッシャータンクを完全に撤去することは道路交通法上NGです。ウォッシャーは機能していないと車検には対応していませんが、小さいサイズでも出ればOKです。 こんな感じでバッテリー横あたりに移設します。 純正のウォッシャーの配線を加工して接続し、ウォッシャータンクの移設完了です。まぁ、重量的にはほとんど変わらないですけどね。
BRZにニスモコンペティションギアオイルを注入
最後にレース前のテスト走行に向けて油脂類を交換したのですが、その際に新たなオイルとしてデフオイルにニスモコンペティションギアオイルを入れました。このオイルは、モチュールとニスモが共同で開発したサーキット用のデフオイルです。主に日産のフェアレディZ向けに開発されたオイルです。フェアレディZの33や34型はデフに厳しい車両で、サーキットでの連続周回ではオイルクーラー必須の車なんです。LSDを装着したら尚更です。そこに耐えうるオイルとして開発されたということは、耐久性は折り紙付き。そして、気になるのは耐久性はあるけどオイルの硬さがどうかという点です。75w-140なので十分な粘度は確保していますが、硬くて抵抗になるようではダメなんです。そこの硬さとのバランスをモチュールとニスモがNAエンジンでFRのZ用に開発したサーキット用オイルなら考えられているはずというので、今回投入してみることにしました。注入するときからほぼその硬さはわかるのですが、これならイケるという硬さでした。そして後日のテスト走行でもデフオイルによる抵抗は感じることなく、連続周回でもタレてくる感じはありませんでした。やはり狙い通りのフィーリングのいいオイルでしたね。
11月15日のレースに向けて
テスト走行を終えて、送られてきたゼッケンを貼ってレースの準備は完了です。 テスト走行でクラッシュしたリアはダメージ少なく少し叩けばトランクは閉まり、バンパーはクリップが外れただけだったのですぐに復活しました。傷がついたところなどはそのままですが、今度のレースが終わった社外の空気抵抗にならないリアバンパーを装着しようと思います。画像はクラッシュした時のバンパーです。