【デモカーBRZ レースに向けて最終仕上げパート②】ハブベアリングリフレッシュとデフマウントリフレッシュ
8&B HMR(エイトアンドビーエイチエムアール)の石川です。前回の「【デモカーBRZ レースに向けて最終仕上げパート①】クスコピロを使ってフルピロブッシュ化」に続いてパート②です。今回は純正部品のリフレッシュです。このBRZは走行距離が9万kmオーバーと各部お疲れちゃんな状態なので、少しでも走りに影響がでそうなところはリフレッシュしておこうと思い、動力が伝わるハブベアリングのリフレッシュとトラクションに影響のあるデフマウントブッシュを新品で交換しました。作業はメカニックの邑松です。
BRZ(ZC6) ハブベアリング交換
フロントから交換していきます。キャリパーを外してブレーキローターも外します。こちらがハブベアリングASSYです。取り外すとこんな感じです。9万km走ってきた錆は結構発生していますが、これは新品でもすぐにでてくるでしょう。それよりも回転に抵抗感があるかどうかが重要です。新品と取り外したハブベアリングを回してみましたが、正直対して変わらないですね。気持ち新品の方が軽やかな気がするくらいです。でも、ハブボルトは劣化しているでしょうし安心のためにもリフレッシュです♪続いてリアです。リアもフロントと同様にキャリパーとローターを取り外します。 ナックルからハブベアリングなどなど取り外し、ハンマーでコンコン叩いて抜きます。 こちらが取り外したハブべリングです。リアもなかなかのサビ具合ですね。ハブボルトの根本もサビてきているので、リフレッシュしたら安心して走れそうです。 新品を組み付けて交換完了です。組み付け後の写真を撮るのを忘れてしまいましたので、ごっそりと空いている写真が最後になってしまいました。
BRZ(ZC6) デフマウントブッシュ交換
続いてデフマウントブッシュの交換です。特に強化品を入れるとかではなく純正です。現在こんな感じでデフマウントカラーが入っているので、これはそのまま使って純正ブッシュで打ち換えます。デフマウントブッシュはもちろん圧入されているのでメンバーを下ろして打ち抜かないといけないのですが、そんなことをやっていては大変なので便利が専用工具を使って打ち換えます。まずはデフケースを下ろします。 こちらはカラーを外して、デフをとめているボルトを抜いたブッシュの状態です。見た目には特に劣化している感じはないです。 こちらが下したデフケースです。後ほどデフサイドシールを交換します。 専用工具を使ってデフマウントブッシュを抜きました。 2つとも抜いて近くで見るとブッシュに少しヒビが入ってきています。少しのヒビでもトラクションを考えるとNGです。普通に乗るなら大丈夫ですけどね。メンバー側はこんな感じでぽっかりとマウント部分に穴があいています。 こちらに新品のデフマウントブッシュを取り付けます。取付けも専用工具で圧入します。 こんな感じでデフマウントブッシュの交換完了です。使った専用工具ですが、たぶん数回使ったら壊れますね。この手の工具はそのような物が多いので、定期的に買い直す必要がありそうです。 デフマウントブッシュの交換が完了したら、続いてデフサイドシールの交換です。デフサイドシールの劣化は86BRZの定番症状で、走行距離が少なくても劣化してデフオイルが漏れている車両が多いです。このBRZはまだ漏れていませんでしたが、このタイミングで交換しておくと楽なのでメンテナンスの意味で交換しました。 以上で、ハブベアリングとデフマウントブッシュ、デフサイドシールのリフレッシュ完了です。パート③はSTI フロントリップの取付とウォッシャータンクの移設作業です。お楽しみに~。