
【デモカーBRZ レースに向けて最終仕上げパート①】クスコピロを使ってフルピロブッシュ化
8&B HMR(エイトアンドビーエイチエムアール)の石川です。86&BRZチャレンジカップに向けて作ってきたBRZもいよいよレースに向けて最終仕上げです。昨年末からお客様の作業の合間で作業してきたBRZ。新型コロナの影響で開幕戦は8月に延期になり、この8月はオーダーしていたブレーキキットが間に合わず参戦を断念しました。10月の2戦目は台風の影響で中止で、ようやく第3戦で出場することができます。11月15日に富士スピードウェイの86&BRZ STYLEのイベント内で行われるので、そこそこの観戦者がいそうで緊張します。
で、このレースに向けて昨年末から発注していたけどまだ手が付けられていなかったパーツ達をゴソッと交換しました。今回はそのパート①、クスコのピロブッシュを使ったフルピロ化です。作業はメカニックの邑松と渡辺の2名体制です。
BRZ(ZC6)フロントロアアームブッシュのピロ化
このBRZはクスコのアーム類をリアに入れているため、半分くらいのブッシュはすでにピロ化されています。ただ、フロントセクションのアームは変わっていないのでノーマルブッシュのままです。そこで、フロントのロアアームブッシュをピロ化します。
さくっと取り外します。
こちらがフロントのロアアームです。
デモカーのBRZは9万km走行していますが、ブッシュはとてもきれいな状態でした。ヒビも割れもないです。
でもサーキットでタイムを求めるとやはりピロブッシュですね。
プレス機で純正ブッシュを打ち抜きます。
そしてピロブッシュを打ち込みました。
ピロブッシュが美しく輝いています♪ まぁ、いつかガタがでてゴトゴト鳴るでしょうけど。。。ロアアームを元に戻してフロントロアアームのピロブッシュ化は終了です。
BRZ リアアッパーアームをクスコピロブッシュ化
続いてリア周りのピロ化です。リアはすでにクスコのアーム類が入ってピロ化されているので、交換されていない純正のアッパーアームのブッシュをピロに打ち換えます。 こちらが取り外したリアアッパーアームです。
ブッシュはリアもとてもいい状態で、普通の車なら全然問題のない状態です。
この左右のブッシュをこちらのピロに打ち換えます。がしかし、このリアアッパーアームの純正ブッシュはかなり厄介です。片側はブッシュ自体がお皿形状で左右から挟まって圧入されていて、打ち抜くためにはお皿を曲げないと抜けないのです。
こちらが打ち抜いたブッシュです。お皿が付いているのがわかると思いますが、ここが打ち抜こうとするとアームに当たるため、画像のようにたたいて曲げないと抜けません。これがかなり大変でした。
もう片方は普通の形状なので簡単に打ち抜けます。
打ち抜いたアームにクスコのピロブッシュを圧入します。
こんな感じで圧入完了です。
こちらが左右の取り外した純正ブッシュと圧入済みのアームです。
元に戻してリアアッパーアームのピロブッシュ交換完了です。
BRZ クスコステアリングラックブッシュ取付け
続いてステアリングラックブッシュの強化です。ステアリングギアボックスを支えているボルト兼ブッシュをウレタンブッシュに交換します。 専用の工具を使ってステアリングギアボックスを取り外さずに作業します。
上が取り外した純正のブッシュで、下がクスコのウレタンブッシュです。シルバーの筒にウレタンブッシュを入れて取り付けます。
それでは取り付けていきます。
こんな感じで交換完了です。装着後は純正と比較してもあまり分かりづらいですが、ウレタンブッシュが見えるのでわかる人にはわかるパーツです。
以上でデモカーBRZのフルピロ化作業は完了しました。パート②はハブベアリング、デフマウントブッシュのリフレッシュです。