更新日時:2023/02/04
HMR(エイチエムアール)の栗原です。今回は純正17AW レカロシート装着ののシビックタイプR(EP3)の納車前点検整備を行いました。担当メカニックはホリグチです。
まず最初にエンジンルームからチェックしていきます。 バッテリーテスターでバッテリーを点検していきます。要注意と表示されました。バッテリーの健康度になる「健全性」を表示してみます。この数値が低いと劣化が進んでいます。
数値を確認すると決して高い数値ではなかったので後ほど交換させていただきました。バッテリーの交換時期は使用状況によりますが3〜5年のサイクルで交換することをおススメいたします。また寒い時期になるとバッテリー上がりが多くなります。少しでもマメにエンジンを掛けて充電したり、カー用品店などで購入できる充電器を用意しておくといいでしょう。
充電はしっかりとされていましたが、健全性つまりバッテリーの劣化が進んでしまっていると充電がされていても実際は元々バッテリーが保持できる電気量以下しか充電できず本来の性能が発揮できていない可能性があります。定期的な点検をおススメします。
次にインテークホースの点検を行いましたが問題ありませんでした。インテークホースは経年劣化による蛇腹部分に亀裂が入ることがあります。そこからエアフィルターを通さない空気を吸ってしまいエンジン不調に繋がる可能性があります。ボンネット開ければ目視できますので、定期的な点検をおススメいたします。
続いてエアフィルターの点検していきます。それなりにはっきりと汚れがわかるぐらいに取り込んだ空気の中に含まれていたチリやゴミが付着していました。お早めの交換をおススメさせていただきました。汚れで目詰まりを起こすと燃費悪化やエンジン本来の性能を発揮できなくなります。こちらも定期的にケースを開けて目視で確認してみましょう。
エアコンホースをチェックしました。特に問題ありませんでした。
写真を取り忘れてしまいましたが、ラジエターコア・ホースなどの冷却系も点検しましたがこちらも問題ありませんでした。続いて補機ベルトの状態およびオートテンショナーの異音やガタが無いかを点検していきます。問題ありませんでした。ベルトが切れてしまうとバッテリー充電が出来なくなり最悪エンジンが停止する恐れがあります。定期的な点検をおススメいたします。
続いてプラグの点検を行いました。4本とも特に問題ありませんでした。先端の部分がひどく汚れてしまうとエンジンが掛かりづらくなったり、走行中に失火が起こり故障の原因となります。エンジンが掛かりづらくなるなどの症状が出た場合は当店にご相談ください。
続いてリフトアップして足廻りをチェックしていきます。まず最初にタイヤを縦横に揺らしてハブベアリングとボールジョイントのガタがないかチェックを行います。特に問題ありませんでした。走行中に異音やハンドルのガタつきなどを感じた場合は当店へお早めにご相談下さい。
リフトアップして下廻りをチェックしていきます。特に目立つようなキズやサビはありませんでした。
足廻りのブッシュ・ブーツ、ダンパーをチェックしていきます。ブッシュ・ブーツにヒビが入ってしまいそのままにしておくと、そこからグリスが漏れ出したり、異物が侵入して足廻りの機能に支障をきたすだけではなく、車検を通過できなくなってしまいます。
チェックしたところ、フロントロアアームブッシュにヒビが見つかりました。今すぐの交換が必要ではありませんでしたが、お早めの交換をおススメします。
次にブレーキ廻りをチェックしていきます。ブレーキローターは特に問題ありませんでした。
ブレーキキャリパーシールの状態やキャリパーピストンの動きに問題ありませんでした。
シールが劣化するとピストンに水が進入して錆が発生し、ピストンの動きを妨げてしまいブレーキの引きずり症状に繋がる可能性があります。
パッドの残量をチェックしていきます。フロント・リアとも約5mmでした。
HMRではクルマに応じて、納車前点検でエンジンオイル・ブレーキフルード・ミッションオイル・ラジエタークーラントを新品交換しています。油脂類がリフレッシュされていれば納車してすぐのドライブも安心して楽しめますね。まずエンジンオイルから抜いていきます。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑および冷却を行います。定期的な点検を行わず走り続けるとエンジンパワー低下、燃費悪化の原因となります。使用状況によりますが半年または5,000kmでの交換をおススメいたします。ミッションオイルも抜いていきます。ミッションオイルが劣化していくとギアの入りが悪くなったり、最悪ミッションのギアを痛めてしまいミッションブローに繋がりますので定期的な交換をおススメいたします。
クーラント液も抜いていきます。
交換するミッションオイルはホンダ純正のMTF-3を使用しています。
エンジンオイルを入れていきます。エンジンオイルはWAKO’SプロステージS 100%化学合成油 10W-40を使用しています。
エンジンの冷却に必要不可欠なクーラント液も交換していきます。
次にブレーキフルードを交換しました。フルードはDOT4を使用しています。交換タイミングは、車検毎をおススメしております。
タイヤ溝の残量をチェックしていきます。フロント4.5mm・リア5mmでした。
各タイヤの空気圧を調整していきます。空気圧は自然と少しずつ抜けていきますのでガソリンスタンドなどで定期的な点検を行うことをおススメします。
まず最初に劣化していたバッテリーを交換していきます。
リモコンキーの電池も交換していきます。
グローブボックス奥にあるエアコンフィルターも取り外したらゴミがびっしりと付着していましたので交換させていただきました。
右が新しいエアコンフィルターです。フィルターにホコリや細かなゴミなどが目詰まりしてしまうと車内の不快な匂いの原因につながったり、エアコンの効きが落ちてしまいます。
サンフレアの有効期限が切れていたので交換します。サンフレアは有効期限が切れていても車載されていれば車検は問題ありません。但しいざとなった時に使えるとは限りませんのでHMRでは有効期限が切れたものは交換させていただいております。
最後に前後のワイパーブレードを交換させていただきました。
以上で作業は終了です。K様、この度はシビックタイプR(EP3)ご契約ありがとうございました。ご納車まで今暫くお待ち下さい。