唯一のカップカーである、日産GT-R Club Track Editionの紹介
日産 GT-R Club Track Editionとは
日産GT-R Club Track Editionは、2010年11月から発売されたMY11モデルで追加されたクローズドサーキット専用車でMY13まで設定されていた。このモデルは、公道では体験できないGT-Rの真の運動性能を楽しむために開発した車両で、特約サービス工場協会(NISMO大森ファクトリー、ノバ・エンジニアリング株式会社、ノルドリンク)にてサーキット専用部品を装着し販売していた。
このClub Track Editionのオーナーは、プロドライバーのマンツーマン指導によるレーシングスクールを受講したり、専用のレースを楽しむことができた。尚、プログラム終了ともに指定工場にてロードカーに必要な装備を装着、メンテナンスを受けることでナンバー取得が可能になる。
日産 GT-R Club Track Editionの専用装備
日産GT-R Club Track Editionは、通常のGT-Rをベースに特約サービス工場にて専用装備とオーナーの好みに合わせたオプション装備を装着し製作される。
■エクステリア
- 車高は標準車よりも10mmほどローダウン
- フロントリップスポイラーは、スペックV同様にブレーキダクト付
- フロントウィンドウ下部に、カットオフスイッチを装備
- ボンネットとトランクリッドには、ボンネット&トランクピンを装着
- 安全装備の「ポップアップエンジンフード」機能は取外しされている
- 前後バンパーに、牽引フック取付け
■インテリア
- ステアリングホイールは、330mmの跳ね上げ式を採用
- クラブトラックエディションのシートは、自由選択となっており、指定がなければ標準車のシートが装着される
- オプション装備でRECARO製シートもしくはNISMO製クーリングシートが選択可能
- エアコンは標準装備
- センターコンソールに、カットオフスイッチと自動消火器のスイッチ
- ロールバーは標準でリヤ4点式。オプションで6点式が選択可能
- 6点式のフルハーネスベルトを装備
- 自動消火器タンクが助手席フロアに設置
- NISMO製のMFDラップセンサーキットと、データロガーキットを標準装備
■足回り・ブレーキ
- 基準車よりも短いアッパーアームが採用され、キャンバー角が付いている
- ビルシュタイン製の車高調整式ショックアブソーバーの採用
- 車高は基準車よりも10mmの車高ダウンとなっている
- 前後タイヤはダンロップ社製のロングライフスリックタイヤが標準で装着
- 雨天用として基準車用のダンロップ社製ランフラットタイヤも車両購入時に付属
- フロントのブレーキローター径は、390mmにサイズアップ
- アルミ製のブレーキダクトを装着
- フロントタイヤハウス後部に、エア抜き加工
- フロント&リアデフオイルクーラー
- オプションでミッションオイルクーラーも装着可能
- オプションでエンジンオイルセパレーターも装着可能