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MY09から設定された日産GT-R スペックVの紹介

日産GT-R スペックVとは

日産GT-Rの特別仕様車である「スペックV」は、2009年2月から販売され、MY12モデルまで設定されていた。R35型GT-Rにとって最初の特別仕様車になる。その開発コンセプトは、GT-R標準モデルの「誰でも、どこでも、どんな時でも最高のスーパーカーライフを楽しめる」マルチパフォーマンススーパーカーを基本に、「自分とクルマが一体化したレーシングライクな走りを求める人」にターゲットを絞って開発されたモデルになっている。日産GT-Rは、モデル発売当初からGT-Rを販売・メンテナンスが行える、日産認定店舗「日産ハイパフォーマンスセンター(NHPC)」でしか購入することができない。 GT-Rを販売するにあたって、展示試乗はもちろん、GT-Rを熟知したセールスマンとメカニック、整備機材が備わってなければならない。そしてこのスペックVは、サーキット走行に重きを置いたモデルになるのでサーキット走行でのメンテナンスを熟知したメカニックが必須となる。その為、販売店舗は全国で7店舗に絞られた。
価格は、当時の標準モデルのほぼ倍に当たる1,575万円で販売された。

日産GT-R スペックVとは(エンジン)

日産GT-Rの心臓部である3.8L V型6気筒ツインターボエンジン「VR38DETT」は、その価格差からNISMOに近いチューニングが施されているのではと一見思ってしまうが、基本スペックは標準モデルと同等(485〜530馬力)である。標準モデルとの違いは、ターボチャージャーの過給圧を一時的に高める「ハイギヤードブースト」をスイッチをステアリングホイール上に設けている。このスイッチを押すことで3500〜5000rpmの中速域でより大きなトルク(608Nm(62.0kgm))を発生させ、6500rpmあたりまで繋がる強力な立ち上がり加速を得ることができる。最高出力ではなく、中間加速におけるより強力なトルクがサーキットでの速さとドライビングフィールを得られるという考えである。 またサーキット以外での用途として勾配のきつい登り坂でも1段高いギアで走行が可能になり、低燃費走行にも応用ができる。このパワーフィーリングと音を楽しむために、エキゾーストには、よりクリアなサウンドを発するチタン合金を採用している。カーブ部分や分岐部にプレス材を用いることで冷却効率を高めている。更に冷却フィンを追加することで冷却効果と強度を高めている。 エキゾーストフィニッシャーも専用デザインのチタン製となっている。更にエキゾースト冷却用NACAダクトを設けた専用カーボン製リヤディフューザーも装備されている。

日産GT-R スペックVとは(足回り)

このスペックV最大のポイントでもっとも高額なパーツは、このカーボンセラミック製ブレーキ「NCCB(Nissan Carbon Ceramic Brake)」である。GT-R開発時から同時進行で進められてきたパーツで、レーシングユースのカーボンセラミックブレーキをベースに、日常走行での使用を両立させたブレーキシステムになっている。NCCBの特徴として、通常モデルのスチールブレーキに比べて1輪あたり5kgも軽量であることである。それだけにメンテナンスも特別な作業、技術が求められるので販売店舗の少なさの理由の一つである。これに組み合わせれるホイールもスペックV専用品のRAYS製アルミ鍛造ホイールで、結果的にバネ下重量を20kg以上軽量化することに成功している。「POTENZA RE070R」もサーキット走行を想定した専用のパターン、コンパウンド配合になっている。レーシングカーの技術を応用した軽量高性能ブレーキシステムとはいえ、1,700kgを超える車体を止めるには莫大な熱エネルギーが発生する。その為に制動時のブレーキ配合をよりリヤ寄りに変更し、フロントブレーキの耐摩耗性を向上、リヤタイヤ前のディフレクターの形状を変更、カーボン製リヤエアガイドの採用によりリヤブレーキの耐フェード性を向上させている。更にキャリパーの冷却をより積極的に行う目的で、フロントのアンダースポイラー内にカーボン製のエアダクトを追加している。スペックVに装着されるサスペンションは、よりロールを抑えて4輪の荷重変化を少なくする専用チューニングが施された。ショックアブソーバーは固められたスプリングに合わせて、減衰力特性をRモード以上に絞め上げてある。レーシングカーで採用されているアルミ製フリーピストン仕様のショックアブソーバーは、通常モデルのように減衰力を3段階切り替えができるスイッチを設けず電子制御による可変制御も行わないコンベンショナルタイプのモノチューブダンパーを採用している。足回りのセッティングは、スタビライザーのレバー比効率を高め、タイヤの接地荷重応答を向上。また、フロントキャスター角を増加させ、転舵時のタイヤ接地性や直進時安定性を向上させている。さらに、リヤロールセンター高さの低下とトー特性を変更。これにより、旋回時のグリップ力の向上と、ドライバーへのインフォメーションを向上させている。

日産GT-R スペックVとは(デザイン)

日産GT-R スペックVは、軽量化の為にカーボンを多用している。フロントマスク、リヤスポイラーのメイン部材、三分割構造のフロントアンダーカバーのリヤ部分である。 内装は、スポーツ走行向けということで大胆にもリアシートを取り外した2シーターに。運転席・助手席も軽量かつ高剛性のカーボンを多用したRECARO製バケットシートが装備されている。また細かなところでは、リヤ中央に設置したウーファーを覆うパネルをカーボン製とすることで、保持剛性が高まり、BOSEサウンドシステムの音質をさらに濁りのないクリアなものとしている。

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