更新日時:2022/10/27
HMR(エイチエムアール)の栗原です。今回は無限リアスポイラー 純正エアロ&レカロシート装備のアコードユーロR(CL7)の納車前点検整備を行いました。担当メカニックはワタナベです。
エンジンルーム周りから点検していきます。 まず最初にバッテリーの健全性を点検しましたが特に問題なく良好な状態でした。健全性が低いと正常な充電ができなくなったり、本来の電力を発揮出来無くなり走行に支障をきたす場合があります。近年だと高出力のスマートフォン・タブレット向けの充電ソケットなどでバッテリーに負荷が掛かりやすくなっていますので注意が必要です。バッテリーの交換時期は使用状況によりますが3〜5年のサイクルで交換することをおススメいたします。 インテークホースの点検を行いました。特に問題ありませんでした。インテークホースは経年劣化で蛇腹部分に亀裂が入ると、そこからエアフィルターを通さない空気を吸ってしまい、エンジン不調に繋がる可能性があります。定期的な点検をおススメいたします。 エアフィルターの点検を行います。所々に煤やゴミで黒く変色しておりましたので交換させていただきました。汚れで目詰まりを起こすと燃費悪化やエンジン本来の性能を発揮できなくなります。定期的にケースを開けて目視で確認してみましょう。 次に冷却系廻りを点検していきます。ホースに漏れはありませんでした。経年劣化していくと亀裂が入りそこから冷却水が漏れてしまいエンジンがオーバーヒートを起こす可能性があります。定期的な点検をおススメいたします。 続いて補機ベルトの状態およびオートテンショナーの異音やガタが無いかを点検していきます。問題ありませんでした。ベルトが切れてしまうとバッテリー充電が出来なくなり最悪エンジンが停止する恐れがあります。定期的な点検をおススメいたします。 続いてプラグの点検を行いました。4本とも特に問題ありませんでした。先端の部分がひどく汚れてしまうとエンジンが掛かりづらくなったり、走行中に失火が起こり故障の原因となります。エンジンが掛かりづらくなるなどの症状が出た場合は当店にご相談ください。 続いてリフトアップして足廻りをチェックしていきます。まず最初にタイヤを縦横に揺らしてハブベアリングとボールジョイントのガタがないかチェックを行います。特に問題ありませんでした。走行中に異音やハンドルのガタつきなどを感じた場合は当店へお早めにご相談下さい。 足廻りのブッシュ・ブーツをチェックしていきます。ブッシュ・ブーツにヒビが入ってしまいそのままにしておくとそこからグリスが漏れ出したり、異物が侵入して足廻りの機能に支障をきたすだけではなく、車検を通過できなくなってしまいます。またそれ以外にもダンパーのオイル漏れがないかを点検していきます。写真はナックルロアーアームブーツですが、真ん中にヒビが薄く入っていましたので交換させていただきました。 ダンパーブッシュは経年劣化によるヒビは入ってきていましたね。この年代の車両はどれもこんな感じなので、ブッシュ類はどこかのタイミングでリフレッシュするといいですね。 こちらはフロントのアッパーアームブーツです。破れる寸前のヒビ割れが確認できます。こちらは破れると車検NGなので交換させていただきました。 フロントロアアームブッシュもヒビが入っています。こちらは車検はそのままでも通りますので、現状のままでのお渡しとなりますが、この年式の車両はどれもブッシュ劣化してきているので、フルリフレッシュするだけでも走りが変わります。 リアのアッパーアームのブッシュは今すぐの交換が必要なほどではありませんでしたが、細かなヒビが入っています。 続いてキャリパーの点検です。 キャリパーシールが劣化することでピストン内に水分が侵入することでサビが発生します。それをそのまま放置しているとキャリパーの動きを阻害されてしまい、ブレーキの引きずり症状や固着を引き起こしてしまう可能性があります。 ブレーキパッドの残量をチェックしていきます。前後ともに5mmでした。 まだ残量的にはすぐの交換が必要ではないですが、ちょうど半分くらいの残量になってきている状況です。
HMRでは納車前点検でエンジンオイルやブレーキフルード、ミッションオイル、クーラント液など(お車のコンディションによって交換項目が変わる場合もあります)を新品交換しています。油脂類がリフレッシュされていれば納車してすぐのドライブも安心して楽しめますね。まずエンジンオイルから抜いていきます。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑および冷却を行います。エンジンオイルは使用状況によりますが半年または5,000kmでの交換をおススメいたします。オイルフィルターも交換していきます。フィルターの交換のタイミングはオイル交換2回ごとになります。 ミッションオイルも抜いていきます。ミッションオイルが劣化していくとギアの入りが悪くなったり、最悪ミッションのギアを痛めてしまいミッションブローに繋がります。 クーラント液を抜いていきます。 新しいミッションオイルを入れていきます。ミッションオイルはホンダ純正のMTF-3を使用しています。 エンジンオイルを入れていきます。エンジンオイルはWAKO’SプロステージS 100%化学合成油 10W-40を使用しています。 ラジエタークーラント液も入れていきます。 次にブレーキフルードを交換しました。フルードはDOT4を使用しています。交換タイミングは、車検毎をおススメしております。 タイヤ溝の残量をチェックしていきます。フロント・リアともに4mmでしたが、劣化によるヒビが出来てきていたため、お客様からのオーダーで今回後ほど新品のナンカンNS-2タイヤに交換しました。スペアタイヤを含む各タイヤの空気圧チェックをしています。タイヤのエアはゆっくり少しずつ抜けていきます。ガソリンスタンドで簡単に入れられますので1ヶ月に1度のチェックをおススメいたします。 エアコンフィルターを交換していきます。エアコンフィルターは取り込んだ外気に含まれるチリやゴミを受け止めてくれます。交換せずに使用を続けていくとエアコンの性能が発揮できないだけでなく、車内の不快な匂いの原因に繋がってしまいます。 写真左が交換品になります。リモコンキーの電池を交換しました。 ワイパーゴムを交換しました。ウォッシャーノズルの分岐点が折れてしまっていましたので交換させていただきました。ヒビ割れが進んでいたアッパーアーム、ナックルロアーアームブーツを交換していきます。 写真右手前のブーツが交換品になります。 エアクリーナーも交換しました。左が交換品になります。 写真を取り忘れてしまいましたが、これら以外にタイヤ交換、バックカメラとデジタルインナーミラーのユニットと配線外し作業も行いました。
以上で作業は終了となります。Y様、この度はアコードユーロRご契約いただきありがとうございました。自然吸気VTECをお楽しみください。
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