更新日時:2023/06/26
HMR(エイチエムアール)の栗原です。今回はレリーズベアリング破損によってクラッチペダルが戻ってこなくなったスバル BRZ(ZC6)のクラッチ/レリーズベアリング一式交換を行いましたのでその作業レポートになります。
まずは車内のシフトリンケージを取り外していきます。センターコンソール、シフトブーツなどを取り外していきます。
クルマをリフトアップしてアンダーパネルを取り外していきます。
アンダーパネルを取り外すことでミッション・クラッチにアクセスできます。
ミッションを降ろす必要があるので、プロペラシャフトとフロントパイプを取り外していきます。
ミッションはジャッキで支えながらゆっくり降ろしていきます。
これでクラッチカバー、ミッションケース内の整備分解ができます。
ミッションケース内にあるレリーズベアリング(写真中央)歪んでしまっています。
見る角度を変えるとその破損具合がわかると思います。
クラッチも摩耗しているとのことでクラッチも交換していきます。
今回装着するクラッチディスクははEXEDY製のスポーツメタルになります。クラッチカバーもEXEDY製です。
レリーズベアリングを始めとしたクラッチ回りの部品も今回すべてリフレッシュします。
両手に持っているのはクランクシャフトリアオイルシールです。劣化するとオイル漏れを起こしてしまいます。クラッチ交換の際はオイル漏れが発生していなくても同時交換しておきたいパーツです。
オイルシール内側にグリスを適量塗布して装着します。
フライホイールは表面を軽く研磨しそのまま使用していきます。
パイロットベアリングを交換していきます。
クラッチディスク表面はかなり溝が薄くなり摩耗しているのがわかりますね。
取り外したクラッチカバーの中心部はレリーズベアリングが破損したことによる傷が目立っていました。
フライホイール、クラッチディスク、クラッチカバーの順に取り付けていきます。
ミッションケースは部品を取り外した後に点検し、清掃していきます。
クラッチフォークとクラッチレリーズのピボットピンを交換していきます。
新しいレリーズベアリングを取付けていきます。
全てのパーツの交換が完了しましたら、再びミッションを車体に搭載していきます。
最後にWAKO’Sのミッションオイルを入れて作業完了となります。
K様、この度は作業のご依頼ありがとうございました。またのご相談・ご依頼お待ちしております。
今回の作業費用ですがクラッチディスクとカバーはお客様のお持ち込みでした。
・レリーズベアリングなど交換部品・オイル:13,790円
・交換工賃:54,000円
合計税込み74,600円でした。