更新日時:2023/02/13
HMR(エイチエムアール)の栗原です。今回はアドバン18インチ Moduloダンパー装着のシビックタイプR(FD2)の納車前点検整備を行いました。担当メカニックはワタナベです。
まず最初にエンジンルーム周りをチェックしていきます。バッテリーテスターでバッテリーの健全性を点検していきます。特に問題ありませんでした。 バッテリーの交換時期は使用状況によりますが3〜5年のサイクルで交換することをおススメいたします。また寒い時期になるとバッテリー上がりが多くなります。少しでもマメにエンジンを掛けて充電したり、カー用品店などで購入できる充電器を用意しておくといいでしょう。 次にインテークホースの点検を行いましたが問題ありませんでした。インテークホースは経年劣化による蛇腹部分に亀裂が入ることがあります。そこからエアフィルターを通さない空気を吸ってしまいエンジン不調に繋がる可能性があります。ボンネット開ければ目視できますので、定期的な点検をおススメいたします。 続いてエアフィルターの点検をしていきます。薄ら黒い汚れが見えるぐらいに取り込んだ空気の中に含まれていたチリやゴミが付着していました。汚れで目詰まりを起こすと燃費悪化やエンジン本来の性能を発揮できなくなります。こちらも定期的にケースを開けて目視で確認することをおススメいたします。 次に冷却系廻りを点検していきます。ホースに漏れはありませんでした。経年劣化していくと亀裂が入りそこから冷却水が漏れてしまいエンジンがオーバーヒートを起こす可能性があります。定期的な点検をおススメいたします。 続いて補機ベルトの状態およびオートテンショナーの異音やガタが無いかを点検していきます。問題ありませんでした。ベルトが切れてしまうとバッテリー充電が出来なくなり最悪エンジンが停止する恐れがあります。定期的な点検をおススメいたします。 続いてプラグの点検を行いました。4本とも特に問題ありませんでした。先端の部分がひどく汚れてしまうとエンジンが掛かりづらくなったり、走行中に失火が起こり故障の原因となります。エンジンが掛かりづらくなるなどの症状が出た場合は当店にご相談ください。 続いてリフトアップして足廻りをチェックしていきます。まず最初にタイヤを縦横に揺らしてハブベアリングとボールジョイントのガタがないかチェックを行います。特に問題ありませんでした。走行中に異音やハンドルのガタつきなどを感じた場合は当店へお早めにご相談下さい。 リフトアップして下廻りをチェックしていきます。特に目立つようなキズやサビはありませんでした。 足廻りのブッシュ・ブーツ、ダンパーをチェックしていきます。ブッシュ・ブーツにヒビが入ってしまいそのままにしておくと、そこからグリスが漏れ出したり、異物が侵入して足廻りの機能に支障をきたすだけではなく、車検を通過できなくなってしまいます。
フロントロアアームブーツとタイロッドエンドブーツにヒビが見つかりました。ロアアームブーツのヒビは大きいのこちらは後ほど交換させていただきました。
タイロッドエンドブーツにもヒビが見つかりました。 フロントロアアームはブッシュにもヒビが見つかりました。この年式の車両ではほとんどこのような状態です。車検に関係のない部分になりますが、ブッシュ交換をするとシャキッとした感じになるので、次オーナー様にはタイミングを見て交換をお勧めします。 続いて、ブレーキ回りの点検を行います。キャリパーシールの状態やキャリパーピストンの動きに問題ありませんでした。 シールが劣化するとピストンに水が進入して錆が発生し、ピストンの動きを妨げてしまいブレーキの引きずり症状に繋がる可能性があります。 パッドの残量をチェックしていきます。フロント4mm・リア6mmでした。
HMRではクルマに応じて、納車前点検でエンジンオイル・ブレーキフルード・ミッションオイル・ラジエタークーラントを新品交換しています。油脂類がリフレッシュされていれば納車してすぐのドライブも安心して楽しめますね。まずエンジンオイルから抜いていきます。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑および冷却を行います。定期的な点検を行わず走り続けるとエンジンパワー低下、燃費悪化の原因となります。使用状況によりますが半年または5,000kmでの交換をおススメいたします。オイルフィルターも交換していきます。フィルターの交換のタイミングはオイル交換2回ごとになります。 ミッションオイルも抜いていきます。ミッションオイルが劣化していくとギアの入りが悪くなったり、最悪ミッションのギアを痛めてしまいミッションブローに繋がりますので定期的な交換をおススメいたします。 クーラント液も抜いていきます。 交換するミッションオイルはホンダ純正のMTF-3になります。 エンジンオイルを入れていきます。エンジンオイルはWAKO’SプロステージS 100%化学合成油 10W-40を使用しています。 新しいクーラント液も入れていきます。 次にブレーキフルードを交換しました。フルードはDOT4を使用しています。交換タイミングは、車検毎をおススメしております。 タイヤ溝の残量をチェックしていきます。フロント・リアともに6mmでした。 各タイヤの空気圧を調整していきます。空気圧は自然と少しずつ抜けていきますのでガソリンスタンドなどで定期的な点検を行うことをおススメします。 グローブボックス奥にあるエアコンフィルターを交換しました。 フィルターにホコリや細かなゴミなどが目詰まりしてしまうと車内の不快な匂いの原因につながったり、エアコンの効きが落ちてしまいます。 リモコンキーの電池を交換しました。 点検の際にヒビが見つかったフロントロアアームブーツを交換させていただきました。 左フロントフェンダーガーニッシュのクリップが外れていましたので、写真を取り忘れてしまいましたが装着しました。 作業は以上になります。Y様、この度はシビックタイプR(FD2)ご契約ありがとうございました。ご納車まで今暫くお待ち下さい。