更新日時:2023/04/19
HMR(エイチエムアール)の栗原です。今回はBRZ(ZC6)にサーキット仕様チューニングとしてRECAROシート、ステアリング交換取付作業を承りましたのでその様子をレポートしていきます。
純正シート取り外していきます。
純正シートを取り外す時に忘れてはならないのがシートベルトバックル。公道走行では基本的にレーシングハーネスは使用できません。 
次にリアシートの座面だけ取り外していきます。 
今回取付けていくレーシングハーネスです。定番のHPI製です。 
お値段が3万円台でお手頃ですが、FIA規格公認の4点式ハーネスなので高い安全性が確保できます。人気の一つとして、ハーネスのカラーバリエーションが豊富でインテリア、レーシングギアに合わせた色をセレクトできます。
バックル部はワンタッチで取り外しができるターンバックル式です。 
内装のサイドパネルを取り外しました。クリップとスカッフプレートで固定されています。 
次にリアシートベルトのバックル固定ボルトを取り外してアイボルトを装着します。 
反対側のショルダーベルトにもアイボルトを装着します。 
アイボルトを装着するとサイドパネルが干渉しますので干渉部分をカットします。 
こちらはシートレールのベースフレームになります。 ベースフレームは、シートと同メーカーの適合品をオススメします。より安価なノーブランド品の場合、装着できたとしても剛性感、安全性が十分じゃない場合があります。またシートが保安基準適合であってもシートレールが適合品じゃない場合は車検不適合になる恐れもあります。
上のベースフレームに組み付けるサイドアダプターです。これがないとバケットシートを装着できません。穴の位置で最適なシートポジションを決めていきます。 
これでシートレールは完成しましたのでいよいよバケットシート本体を装着していきます。 写真を取り忘れてしまいましたが、サイドエアバッグのキャンセラーもシートを装着する前に取付けをしておきます。
バケットシートは「PRO RACER RMS 2700G」です。トッププロレーシングドライバーの身体の使い方やシートポジションのデータ、実際のレースで使用し得たデータをフィードバックし開発された製品でドライバーの安全性はもちろん、クルマから伝わる様々な状況を正確にドライバーに伝達します。もちろん保安基準適合なので車検OKです。
バックレストカバーです。背面を傷や汚れから保護します。 
組み上がりましたらドアのスカッフプレート辺りにキズ防止用のシートを置いて慎重に運転席に取付けます。 
しっかりシートを車体に固定できましたらハーネスをシートの各部に通して交換完了となります。 
次はスポーツステアリングに交換します。スポーツステアリングは純正ステアリングより小径なので装着することでクイックになります。また握りやすいので操作感向上します。今回装着するのは「MOMO TUNER 350㎜ BLACK」です。
ステアリングをステアリングシャフトに接続するのに必要なステアリングボスです。
これはステアリングとシートポジションの位置関係を調整するスペーサーです。 
純正ステアリングを取り外していきます。中心のホーン・エアバックユニットを取り外しました。 
そうするとボルトにアクセスできますのステアリングを取り外せます。 
この時にエアバックキャンセラーを装着します。写真中央に見えるオレンジ色の配線の先端にあるのがキャンセラーです。 
ステアリングボス・スペーサーを取付け、中心にホーンのコネクタを通しておきます。 
ボスとステアリングが対応したところにボルトを入れてしっかり固定します。 
写真を取り忘れてしまいましたが、盗難防止としてRAPFIX キーロックシステム+eもご注文いただきました。これはステアリングを取り外した状態でボスに被せるように装着し、専用キーでロック。悪意ある第三者がステアリングを取付けて盗難するのを防ぎます。不用意にキーロックを押すとホーンが鳴る機能が追加されています。 
取付け作業は以上になります。F様、この度は作業のご依頼ありがとうございました。またご依頼をお待ちしております。
今回の作業費用ですが
RECAROシート取付け：245,420円
4点式ハーネス取付け：51,900円
ステアリング交換：78,800円
合計税込み：413,800円でした。
