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更新日時:2023/03/02

後期フェイス&TRDエアロ&社外車高調装備の86(ZN6)の納車前点検整備を行いました


HMR(エイチエムアール)の栗原です。今回は後期フェイス&TRDエアロ&社外車高調装備の86(ZN6)の納車前点検整備を行いました。担当メカニックはホリグチです。

86(ZN6)の納車前点検

まずはエンジンルーム廻りをチェックしていきます。バッテリーの健全性をチェックしていきます。テスターで確認したところ健全性に問題ありませんでした。バッテリーの交換時期は、使用状況にもよりますが3〜5年が目安とされています。定期的な点検をおススメいたします。 充電がされていなかったので充電をしておきました。  インテークパイプ・エアクリーナーのチェックに移っていきます。社外品が装着されていました。特に問題ありませんでした。外から取り込んだ空気の汚れ(チリや枯れ葉などのゴミ)を受け止めて、きれいな空気をエンジンに送っていきます。汚れを溜めたまま使用をし続けると、吸気抵抗となりエンジン性能をフルに発揮できなくなってしまいます。 続いて水廻りの点検をしていきます。ラジエターホースに亀裂やクーラント漏れはありません。ラジエター本体からもクーラント液の漏れ跡も見受けられません。クーラント液はエンジン本体を冷却する役目を担ってます。定期的な点検をおススメいたします。  続いて補機ベルトの状態およびオートテンショナーの異音やガタが無いかを点検していきます。問題ありませんでした。ベルトが切れてしまうとバッテリー充電が出来なくなり最悪エンジンが停止する恐れがあります。定期的な点検をおススメいたします。 ブレーキマスターシリンダーとフルードタンクをチェックしていきます。特にオイル滲みや漏れもなく問題ありませんでした。車種問わず、経年劣化によるオイル漏れが見つかりやすい箇所です。定期的に目視でチェックすることをオススメします。エアコンホースのチェックをしましたが問題ありませんでした。 次にプラグのチェックを行いました。4本とも特に問題ありませんでした。イグニッションコイルと合わせて交換するとエンジン出力が戻るぐらい86はプラグとコイルが経年劣化します。10万kmまでにはプラグとコイルの交換おススメさせていただいております。先端の部分がひどく汚れてしまうとエンジンが掛かりづらくなったり、走行中に失火が起こり故障の原因となります。エンジンが掛かりづらくなるなどの症状が出た場合は当店にご相談ください。 続いてリフトアップして足廻りをチェックしていきます。まず最初にタイヤを縦横に揺らしてハブベアリングとボールジョイントのガタがないかチェックを行います。特に問題ありませんでした。走行中に異音やハンドルのガタつきなどを感じた場合は当店へお早めにご相談下さい。リフトアップして下廻りをチェックしていきます。特に目立つようなキズやサビもなくきれいな状態です。社外エキマニが装着されていましたが保安基準非適合のため、純正エキマニに交換いたしました。 写真ではわかりにくいですが、マフラーのタイコ(消音器)前にあるリアデフのブッシュの内部にはオイルが封入されており、振動を吸収しています。しかし、このブッシュが劣化するとヒビ割れからオイル漏れを引き起こしてしまいます。86/BRZではポピュラーな劣化箇所なので下を覗き込んだ時にオイル跡やそれらしき跡が見られたら点検することをおススメします。 足廻りのブッシュ・ブーツをチェックしていきます。ブッシュ・ブーツにヒビが入ってしまいそのままにしておくとそこからグリスが漏れ出したり、異物が侵入して足廻りの機能に支障をきたすだけではなく、車検を通過できなくなってしまいます。またそれ以外にもダンパーのオイル漏れがないかを点検していきます。 写真を取り忘れてしまいましたが、フロントロアアームのブッシュのヒビ割れが見つかりましたので後ほど交換させていただきました。 ブレーキ廻りの点検をしていきます。まずブレーキキャリパーシールの状態やキャリパーピストンを確認していきます。特に問題ありませんでした。  キャリパーシールが劣化することでピストン内に水分が侵入することでサビが発生します。それをそのまま放置しているとキャリパーの動きを阻害されてしまい、ブレーキの引きずり症状や固着を引き起こしてしまう可能性があります。 ブレーキパッドの残量をチェックしていきます。フロント6mm・リア5mmでした。 

86(ZN6)の油脂類交換

HMRでは納車前点検でエンジンオイルやブレーキフルード、ミッション(MTのみ)、デフオイルを新品交換しています。油脂類がリフレッシュされていれば納車して直ぐに楽しいドライブに行くことも出来ますね。まずはエンジンオイルから交換していきます。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑・清掃および冷却をおこないます。定期的な交換を行わず走り続けると燃費悪化やパワーダウンからのエンジン不調などの重大な故障に繋がります。使用状況によりますが半年または5,000kmでの交換をおススメいたします。クーラント液も抜いていきます。 ミッションオイルも抜いていきます。ミッションオイルが劣化していくとギアの入りが悪くなったり、最悪ミッションのギアを痛めてしまいミッションブローに繋がります。定期的な点検と早めの交換をおススメします。  リアデフオイルも抜いていきます。 デフオイルはWAKO’S ギアオイルMG-90を入れていきます。 ミッションオイルもWAKO’S ギアオイルMT-75 75W-90を入れていきます。  新しいエンジンオイルはWAKO’S プロステージS 0W-30 100%化学合成油を使用します。 ブレーキフルードを交換して同時にエア抜きを行います。ブレーキフルードはDOT4を使用しています。こちらは使用状況によりますが車検毎の交換をおススメいたします。 タイヤ溝のチェックをしました。フロントが4.5mmありましたが、リアタイヤがスリップサインが出ていましたのでお早めの交換をおススメさせていただきました各タイヤの空気圧チェックをしています。タイヤのエアはゆっくり少しずつ抜けていきます。ガソリンスタンドで簡単に入れられますので1ヶ月に1度のチェックをおススメいたします。 お客様が別途ご購入されたHKSマフラーを装着しました。ピカピカでマフラーエンドの焼けがカッコいいですね♪現在のマフラーは「JQR(旧JASMA)認証」を受けています。この認証は近接排気騒音の試験に加えて加速走行騒音の試験を行います。基準以下であれば製品に認証プレートが装着され、車検通過できますが内部構造の経年劣化が進んでいくと基準値を超えて車検不通過になる可能性があります。中古品の場合はそういったケースも考えられますのでマフラー交換を検討されているのであればご相談ください。  室内灯の点灯不良が起こっていましたのでスイッチを交換しました。作業は以上となります。N様、この度は86(ZN6)ご契約いただきありがとうございました。現代のFRスポーツの走りを存分に楽しんでください。

 

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