更新日時:2023/02/04
HMR(エイチエムアール)の栗原です。今回は純正ナビ HID装備のフェアレディZ(Z33)納車前点検整備を行いました。担当メカニックはワタナベです。
まずエンジンルーム内を点検していきます。まず最初にバッテリーテスターでバッテリーを点検していきます。特に問題ありませんでした。充電されていなかったので充電を行いました。バッテリーの交換時期は使用状況によりますが3〜5年のサイクルで交換することをおススメいたします。また寒い時期になるとバッテリー上がりが多くなります。少しでもマメにエンジンを掛けて充電したり、カー用品店などで購入できる充電器を用意しておくといいでしょう。 続いてエアフィルターの点検をしていきます。特に問題ありませんでした。汚れで目詰まりを起こすと燃費悪化やエンジン本来の性能を発揮できなくなります。こちらも定期的にケースを開けて目視で確認してみましょう。 次に冷却系廻りを点検していきます。ホースに漏れはありませんでした。経年劣化していくと亀裂が入りそこから冷却水が漏れてしまいエンジンがオーバーヒートを起こす可能性があります。定期的な点検をおススメいたします。 続いてプラグの点検を行いました。6本とも特に問題ありませんでした。先端の部分がひどく汚れてしまうとエンジンが掛かりづらくなったり、走行中に失火が起こり故障の原因となります。エンジンが掛かりづらくなるなどの症状が出た場合は当店にご相談ください。 続いてリフトアップして足廻りをチェックしていきます。まず最初にタイヤを縦横に揺らしてハブベアリングとボールジョイントのガタがないかチェックを行います。特に問題ありませんでした。走行中に異音やハンドルのガタつきなどを感じた場合は当店へお早めにご相談下さい。 リフトアップして下廻りをチェックしていきます。特に目立つようなキズやサビはありませんでした。 足廻りのブッシュ・ブーツ、ダンパーをチェックしていきます。ブッシュ・ブーツにヒビが入ってしまいそのままにしておくと、そこからグリスが漏れ出したり、異物が侵入して足廻りの機能に支障をきたすだけではなく、車検を通過できなくなってしまいます。 ブレーキキャリパーシールの状態やキャリパーピストンの動きに問題ありませんでした。 シールが劣化するとピストンに水が進入して錆が発生し、ピストンの動きを妨げてしまいブレーキの引きずり症状に繋がる可能性があります。 パッドの残量をチェックしていきます。フロント8mm・リア5mmでした。
HMRではクルマに応じて、納車前点検でエンジンオイル・ブレーキフルード・ミッションオイル・デフオイル・ラジエタークーラントを新品交換しています。油脂類がリフレッシュされていれば納車してすぐのドライブも安心して楽しめますね。まずエンジンオイルから抜いていきます。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑および冷却を行います。定期的な点検を行わず走り続けるとエンジンパワー低下、燃費悪化の原因となります。使用状況によりますが半年または5,000kmでの交換をおススメいたします。オイルフィルターも交換していきます。フィルターの交換のタイミングはオイル交換2回ごとになります。 ミッションオイルも抜いていきます。ミッションオイルが劣化していくとギアの入りが悪くなったり、最悪ミッションのギアを痛めてしまいミッションブローに繋がりますので定期的な交換をおススメいたします。 リアデフオイルも抜いていきます。 クーラント液を抜いていきます。 新しいリアデフオイルを入れていきます。 新しいミッションオイルを入れていきます。 エンジンオイルを入れていきます。エンジンオイルはWAKO’SプロステージS 100%化学合成油 10W-40を使用しています。 新しいクーラント液を入れていきます。 次にブレーキフルードを交換しました。フルードはDOT4を使用しています。交換タイミングは、車検毎をおススメしております。 タイヤ溝の残量をチェックしていきます。フロント3mm・リア1.5mmとかなりすり減っているのでフロントタイヤ交換させていただきました。またすり減ったフロントタイヤが原因によるステアリングが右にとられる現象が起きていましたが、交換で解決しました。 スペアタイヤの空気圧もチェックしていきます。 リモコンキーの電池を交換させていただきました。 シフトパターンを示すシールが貼られてなかったので装着しました。意外と見落としがちですが、保安基準で必ず装着されていることが定められており、シールがないだけで車検不通過になってしまいます。シフトパターンのシールが剥がれてる、あるいは掠れて見づらくなったらカー用品店で適合しているシールを購入して貼っておきましょう。 ワイパーブレードゴムを交換させていただきました。
後部のテールゲートのダンパーが劣化しており、自重を支えられなくなっていましたので交換させていただきました。テールゲートそのものがそれなりの重量がありますので劣化すると開閉が難しくなり、また勝手に閉まろうとするのでおもわぬ怪我の危険性もあります。右側から新しいテールゲートのダンパーです。 駐車監視機能が標準装備のオウルテック2カメラドライブレコーダーを取付けていきます。 次に新しいフロントタイヤ2を交換しました。車体に取り付ける前にホイールバランサーでバランス調整をします。 最後にアライメント測定・調整を行い完了です。 以上で作業は終了です。H様、この度はフェアレディZ(Z33)ご契約ありがとうございました。ご納車まで今暫くお待ち下さい。