更新日時:2026/01/18
HMR(エイチエムアール)のイシケンです。GT-Rのイメージのない当社ですが、実は個人的にはGT-Rが大好きで、GT-R(スカイライン)がきっかけで車好きになったと言っても過言ではありません。そんなGT-RをこれからGデモカーとしてしっかりと活用する企画をスタートします。この車両は私が会社を立ち上げる前から乗っているマイカーでして、ずっと大事に乗って来ていました。
このGT-Rは街乗りがメインであったため、タイヤは乗り心地の悪い純正ランフラットからソフトなミシュランのパイロットスポーツ4Sに変更するなど、サーキット走行とは無縁の仕様となっていました。
ただ、GT-Rならサーキットを走らせたいという思いは以前から強くあり、35GT-Rの販売も好調ですし、メンテナンスやカスタムのノウハウを蓄積する意味でもサーキットを走れる仕様へとカスタムしていくことにしました。色々とやりたいことは膨らみますが、基本路線は街乗りが出来る仕様というのは崩さずに、サーキットも走れるレベル感に留める予定です。
何か目標は置いた方が良いので、皆さんにとっても身近な筑波サーキットでのラップタイムを基準にしようと思い、1分フラット目指そうと思います。これは、MY20のGT-Rニスモがプロドライバーで59秒712の記録を出しているので、街乗り快適に乗れてエンジンチューニングはしないタイムと考えると良いラインなのかなと思っています。
まずは現状の街乗り快適仕様で筑波サーキットでどのくらいのタイムが出るのか。そんな走行データを取りたく、走行にあたって油脂類の交換と各部チェックのみを加藤メカニックに作業してもらいました。

油脂類は、エンジンオイル、デフオイルの交換です。ミッションオイルは交換となると少し大変なので今回はこのままにして、ブレーキフルードをサーキット用のDOT5に交換です。エンジンオイルはMotulのニスモコンペティションオイルを入れます。メーカー側でサーキット走行に推奨しているオイルですね。
デフオイルも同じくMotulのニスモコンペティションオイルを入れます。デフオイルは前後とも交換します。

リアはデフューザーを取り外して交換しないとなので少し面倒です。
デフオイルはいつ交換したのか忘れましたが、ドレンボルトに鉄粉はほとんど付いていませんでした。オイルはとても綺麗な状態でした。
年間1000kmも乗らないので当たり前かもしれませんが。。。
さて、続いて6点式ベルトの装着です。アンカーボルトをJAF規定の正規な位置にしっかりと付けます。簡易的にステーを追加して装着することもできますが、クラッシュ時の衝撃を知っている私はGT-Rの車重とスピードを考えると命の危険があるのでJAF規定でアンカーボルトを設置してもらいました。

ボディには穴が空きますが、命には代えられません。
シートはブリッド製のセミバケットを装着していたので、今回はこのまま行きます。
最後にブレーキフルードを交換して走行前メンテナンスは終了です。同時に各部点検も済ませました。
12月18日、筑波サーキットコース2000へとやってきました。冬晴れでサーキット走行にはとても良いコンディションでした。

この日の走行は2本。現状仕様のデータ取りがメインなので、気合を入れてタイムアタックということはなく、無理せず安全に走行するというのを念頭において走行しました。
ちなみに、この35GT-Rの仕様についてですが、モデルはMY07になります。初期モデルです。走行距離は9万km。ダンパーは純正改Cリング車高調になっています。ブレーキはパッドローターがエンドレス製品に変わっていますが、これは10年前に購入した時からそのままなので、10年以上使っている物です。ダンパーも全く同じなので、10年以上、9万km使っていることになります。エアロはTOPSECRET製でドレスアップし、ホイールはTE37URTLAでタイヤサイズは純正と同じです。あとは、HKS EVCでブーストアップされていると思われますが、これも10年前に買った時からなので詳細は分かりません。マフラーはTRUST製に変わっているので純正よりはパワー出ていると思います。タイヤは8年前に装着したミシュランパイロットスポーツ4Sです。
こんな感じでとてもサーキット走行するための準備が整った仕様ではないので、無理せずご安全にという感じです。
走行前の準備を終わらせて早速一本目の走行です。

ゆるりゆるりとコースインして、じっくりとタイヤに熱を入れて行きました。走行モードはもちろん全てRモード。最初はATモードのままで走ろうと思い数周走行をしていましたが、シフトアップとダウンが微妙だったので途中でMTモードに切り替えました。
不思議なことにシフトダウンは自動でやってくれて、アップだけマニュアルという感じでした。アップはあまりレスポンス良くなくこんな物なのかなと思っていたら、ギア周りのモードが通常モードに戻っていました。のんびり走っていると自動でRモードから通常モードに戻ってしまうんですよね。のんびりと走り過ぎました。
Rモードに変更したらアップもダウンもレスポンス良くなりました。ようやく本来のサーキット走行モード(私の気持ちの問題)で走れるようになりました。初めてで何もかも手探り状態でしたが、マシンのフィーリングも掴めたので数周アタックしてみました。
タイムは1:06.018。一度ピットインして内圧チェック。200kpaからスタートして230まで上がっていたので、220にカットして再度コースイン。タイムは1:05.312。続いて内圧を200までカットしてコースインし、タイムは1:05.141で1本目の走行を終えました。
マシンのフィーリングとしては、止まらない、曲がらない、でも加速は半端ないという予想通りの扱い辛さでした。とにかくタイヤが全然グリップせず、ヘアピンなどのタイトコーナーは、ターンインのクリップ付近まではアンダー、アクセルONでオーバー。80Rや最終コーナーのようなRが長く続くコーナーでは、プッシュアンダーがかなり強くてアクセルを踏めないという感じでした。
このマシンは街乗り用にフロント上がりにしているため、加速するとフロントタイヤの接地が薄くなってしまい、グイグイと外に押し出されてしまう感じでした。
2本目に向けては、スタート内圧を低く設定してコースイン。1本目でブレーキの感触も掴めたので、もう少し奥まで突っ込んでみることにしました。また、立ち上がりのオーバーもある程度予測ができるため、アクセルコントロールとアテーサE-TSの介入も予測して踏み込むように調整して走ってみました。
タイムは1:04.499でした。MY07モデルがGT-Rが発売された当初、ラップタイムは1:02.143だったそうです。もちろんプロドライバーでのアタック。装着しているタイヤや各部の状態を考えるとこのタイムは妥当なところなのかなと思います。

2本目はこのタイムをもってそれ以上のアタックはやめて切り上げました。
今回の走行でマシンの改善ポイントが明確になりました。走行する前から分かっていることではありましたが、止まる曲がるのレベルが今はとても低いところにあるので、これらのレベルを新車時以上に引き上げていくことが主なプロセスになります。
35GT-Rは嬉しいことに20年近くも生産がされていて、年次改良で毎年進化していきました。この進化した純正部品をうまく活用し、そこにアフターパーツを組み合わせることで初期モデルのGT-Rでも気持ちよく街乗りからサーキットまで走れる仕様にできるのではないかと思っています。
そこで、プランとしてはGT-Rニスモのシャーシをリフレッシュも兼ねてフルに投入しようと思います。ブレーキは安心のENDLESS製品に変更。ダンパーは35GT-Rの鈴鹿最速を記録したフェニックスパワーさんのアラゴスタベースのサーキットSPLダンパーの筑波2000仕様を投入します。
エアロパーツはTOPSECRETさんのパーツが既に装着されているので、リアウィングに車検対応のTOPSECRET GTウイング ST2(ハイマウント仕様)を投入予定です。
上記パーツを一気に投入するとそれぞれの効果が分かり辛いので、細かく分けて装着し、その都度サーキット走行してデータを取るようにしようと思います。
このような感じで今年は35GT-Rのデモカーを使って色々な企画を進めていきますので、ぜひ楽しみにして頂けばと思います。
第1弾のブログは以上です!
今回の様子はyoutubeの公式チェンネルでも公開しているので、ぜひこちらもチェックしてみてください。ドアンダーでタイヤが鳴きまくっている映像が観れます♪

















