更新日時:2025/12/07
HMR広報の小川です。今回はシビックタイプR(FL5)にHKSの車高調「HIPERMAX S(ハイパーマックスエス)」を装着していきたいと思います。HKS HIPERMAX Sについて少しお話しします。このサスペンションキットは、スポーツカー愛好者のために特別に設計されており、優れた走行性能と快適な乗り心地を両立させることを目的としています。普段乗りしつつたまにサーキット走行を楽しむ方にとっては、理想的な選択肢です。HKS車高調を取り付けるFL5は、HMRのS耐マシンなどのラッピングを行っている株式会社KLR カーラッピングAboveの川上さんの愛車になります。

実はこのボンネットとルーフはカーボン素材に見えますが、プロテクションラッピングだそうです。

それでは純正サスペンションを取り外していきます。今回の作業は車高調の交換とアライメント、そしてエーミングです。FL5はホンダセンシング付きなので、車高が変わったら必ずエーミングをしないといけません。
それではまず配線類を外していきます。

ナックルとロアアームを固定しているボルトとロッドを外します。

キャリパーやローターも外してダンパーを外せる状態にします

アッパーマウントのナットを外しダンパーをダンパーフォークから抜くのですが、右フロントは固着してしまっていて取り外すのに一苦労しました。この年式でも苦労するので、車高調を取付けしたい方は早めにやった方が良さそうですね。


取り外した純正サスペンションです。ダンパー下側の筒状になっている部分がダンパーフォークに刺さっているのですがこの部分が固着していました。

純正サスペンションの取り外しが終わったのでHKSの車高調を取り付けていきます。取り外す際の逆の作業をしていくのですが、FL5は電子制御ダンパーの為付属のキャンセラーとスタビリンクを接続、交換していきます。


固着防止の為、車高調はグリスアップして取り付けます。

車高調は派手目なカラーリングが多いですがHIPERMAX Sのカラーリングは黒の為、ボディ色を選ばずに似合いそうですね!シンプルでかっこいい!

リア側の交換作業を行っていきます。まずはインナーカバーを外しロアアームを下に下げられるように各ボルトを緩めます。


ロアアームとナックルを固定しているボルトを抜きロアアームを下に下げながらバネを抜きます。

続いてダンパーを外します。

ダンパーとバネが外れました。フロントと比べて簡単な構造なのですぐに取り外すことができました。

取り付けはキャンセラーと減衰調整ダイヤルを取り付けたら、ダンパーとバネを元に戻していくような作業になります。

ダンパーを取り付ける際に、減衰力調整ダイヤルをボディに空いている穴に通してホイールハウスに這わします。



バネとダンパーの取付けが終わったら、最後にインナーカバーを少し加工して減衰調整ダイヤルをタイラップで固定します。リアの減衰力調整のダイヤルはリアタイヤのこの位置に来る感じです。タイヤカスや泥で真っ黒になりそうな箇所ですね。

交換が終わった後に川上さんに車高調の慣らしを行っていただき、1ヶ月後に再度ご来店していただきました。アライメントはデジタルアライメントテスターを使って調整していきます。今までデジタルのアライメントテスターは置いていなかったのですが、FL5はPCDが他の車両とは違いこれまで使っていた測定ツールが使えないこともあり、デジタルテスターを導入しました。最新のオーテル製アライメントテスターです。これによりタイヤの角度が最適化され、より安定した走行が可能になります。
アライメント測定と調整が終わったらエーミング作業に入ります。

HKS HIPERMAX Sを装着した後、FL5車高は25mmほどダウンしました。乗り心地は純正より段差の突き上げ感が増した程度でストレスはなく、とてもしなやかにストロークしてくれます。また、サスペンションの調整幅が広いため、自分好みのセッティングができるのも嬉しいポイントです。HKS HIPERMAX Sの装着によって、シビックタイプR FL5はさらなる魅力を手に入れました。サーキット走行はもちろん、日常のドライブでも快適さを提供してくれる素晴らしいサスペンションキットです。もし皆さんも愛車の性能を向上させたいと思っているなら、ぜひ試してみてくださいね!最後までお読みいただき、ありがとうございました。
YouTubeにて車高調取付けの動画をアップしています。試乗シーンもあるので是非ご覧ください!

















