更新日時:2025/08/20
こんにちは。HMR広報の小川です。今回はポルシェケイマンを本格的に取り扱うにあたり、整備やメンテナンスについての勉強もかねて718ケイマンGT4が入庫したので整備記録を残していこうと思います。まずは整備の基本中の基本、エンジンオイルとミッションオイルの交換です。今回作業するのは邑松メカニック。早速作業に取り掛かります。
まずリアディフューザーから外します。
その後アンダーパネルを外すとさらにアンダーパネルが見えてきます。
今回はミッションオイル交換も行うので2つ目のパネルも外します。(エンジンオイル交換のみの場合は外さなくてOK)
そしてこの2つ目のパネルを止めているボルトがリアメンバーと共有になっている部分があり、メーカーとしては外した場合はアライメントを取らないといけないとのことです。(※今回はそこまで実施していません)
やっとパネルが取れました。リフトで上げてからここまで30分程かかりました。
ドレンボルトが樹脂製で国産車では見ない形状です。オイル交換時はパッキンだけではなくドレンボルトとセットで新品に交換します。
まずはエンジンオイルを抜いて行きます。
ミッションオイルは国産車と同じくフィーラープラグを緩めてからドレンボルトを外して抜いていきます。
今回入れるオイルはS耐でも協賛して頂いてるWAKOSさんのWR-Gを入れていきます。
シリンジを使ってオイルを入れていくのですが、ゆっくり入れないと全量入る前にオイルが垂れてきます。オイル量は2.4Lくらいであふれてきたのでしっかり入りました。
フィラープラグとドレンボルトを締めてミッションオイル交換完了です。
それではエンジンオイルを入れていきます。入れるオイルはMOTULさんの300Vです。
ポルシェケイマンはミッドシップエンジンなのでオイル注入する場所が車内にあります。座席の後に黒色の丸い蓋が二つあり右側がエンジンオイル、左側がクーラントになります。車内にオイルが垂れないようしっかり養生していきます。
オイルを注入していきます。7.5L入る予定ですが一旦7Lでオイル量を確認します。
オイルを入れ終わったので10分ほど暖気をします。その間にアンダーパネルを戻します。
オイル量の確認ですがこの車には国産車に当たり前についているレベルゲージがありません。確認はメーターパネルで行います。緑が規定値で、オイルが足らないと黄色や赤色で表示される仕組みです。
7Lを入れて緑表示になりましたが、念のため残りの0.5L を入れてもう一度メーター確認を行いました。
以上でエンジンオイル・ミッションオイル交換が終了しました。
ポルシェ718ケイマンGT4のエンジンオイル&ミッションオイル交換をしましたが、作業時間は1時間半くらいでした。ドレンボルトやオイル注入口など欧州を感じる部分がかなりありましたね。作業的には国産車と変わりませんがパネル外しや養生など準備に時間がかかるため国産車よりも工賃が高くなります。オイルはワコーズとモチュールを使いましたが、その他ご希望のオイルでの交換も可能です。作業はご予約制となっておりますので、作業の際はお問合わせください。