更新日時:2025/03/15
HMR(エイチエムアール)のイシケンです。ようやく新型シビックタイプRであるFL5が納車されました。発注したのが2022年9月なのでかれこれ2年と5カ月。チャンピオンシップホワイトのタイプRがデモカーとしてやってきました。今後このFL5を活用しておススメのカスタムやチューニングなどを紹介していければと思っています。その第一弾ですが、せっかくの新車なので、いかにこの綺麗な状態を少しでも長く維持できるのかという点に着目を置いて、新車時に施した方が良いコーティングや取り付けた方が良いパーツを紹介します。前編では外装編ということで、劣化しやすそうな箇所へのおススメのコーティングをご紹介します。後編はあの真っ赤な内装をどう維持するのかなど紹介したいと思っていますので、後編もぜひご覧ください。
中古車屋を長年やっていると経年劣化する部品はほぼ想定ができるのですが、特にこのFL5の外装で気になったのは樹脂部品とホイールです。
FK8ではホイールはブレーキパッドの材質の問題なのか、ダストが付着して鉄粉がこびりついて全く取れなくなっている車両が多いです。
これらの状態はFL5でもっと酷いことになると思っています。なぜならホイールはマットブラックだからです。マットブラックは新品時はかっこいいのですが、すぐに日焼けとブレーキダストや汚れの蓄積によってただの色あせしたホイールになります。トヨタのGR86やGRヤリスのファーストエディションがまさにそのような感じで、当社で仕入れている車両でもただの色あせしたホイールになってしまっている車両もチラホラ。
また、外装では樹脂パーツの劣化が想定されます。これはFL5に限らずどの車両でも屋外で保管していると樹脂パーツが経年劣化で色あせてグレー色へと変色していきます。ただ、FL5の場合はフロントバンパーの中央グリル部分の樹脂パーツが気になります。網目が多くかっこいいのですが、ここは間違いなく色あせしていきカッコ悪いグレー色へとなることでしょう。
そして、窓ガラス。雨水や汚れが日差しで窓ガラスに浸みこんで行き、ウロコみたいな水垢が出来て洗っても落ちなくなります。特にFL5のリア3面はプライバシーガラスになっていて黒く焦げやすいため水滴や汚れがガラスに焼き付きやすいです。
ヘッドライトの経年劣化というのも気になるところですよね。(画像はFK8)ということで、今回は以下のコーティングを施したいと思います。
まずはボディコーテイングから行います。当店はkeeperコーティングの認定店です。1級のキーパーコーティング資格者が常駐しております。
フレッシュキーパーコーティングは、耐用期間は12ヶ月。毎年施工するのがおすすめのガラス系コーティングです。ボディをポリッシャーで磨くことがなく、専用の液剤でボディ表面を整えるのでクリア塗装を薄くすることなくコーティングが施せます。また、工程が少なくて済むためガラスコーティングとしてはとてもリーズナブルです。
ボディを綺麗に洗車して専用の液剤でボディ表面を整えていきます。
整えたら専用のコーティング剤を塗布します。
ダクト部分やリアウィングもコーティングします。
最後にムラがないように光を当てながらまんべんなく吹き上げていき終了です。
新車なのでボディの輝きは写真だとそこまでわかりませんが、艶とヌルっとした感じのボディ表面になりました。
このネット部分も塗装されているのでコーティングしています。
当店ではデモカーすべてにフレッシュキーパーを施工しますが、驚きなのが高速道路を走った後に虫の付着がすごく少ないことです。また、雪道を走った後でもあまり汚れないです。特に施工して数か月の間はすごいですね。雨で汚れは落ちるため、洗車は月に2回もすれば綺麗な状態を保てます。それも水洗いでOKです。これで新車のボディをリーズナブルに保護できました。
続いては樹脂パーツのコーティングです。FL5の場合は、ドアミラー、モール類、ワイパー下のカウルトップ、フロントバンパー中央のダクト部分などになります。
これらの樹脂パーツにはACOATさんのガラス系コーティング剤を使って保護していきます。
ドアミラーの付け根とミラーの枠、ドアモール、カウルトップへ塗り込みます。
そして、大変なフロントバンパー中央のグリル部分です。網目一つずつ丁寧に塗り込んで行きます。
続いて窓ガラスのコーティングです。主に撥水を目的にすることが多い窓ガラスコーティングですが、気になるのはリア3面のプライバシーガラスです。こちらに撥水タイプのコーティングを施すと、撥水した雨粒が日で焼けてガラスに焼き付いてしまう可能性があります。特にリアハッチのガラスですね。そのため、フロントは通常の撥水タイプを使い、リアは浸水タイプのコーティング剤を塗布することにします。
まずはフロントから。今回、フロントガラスにはプロテクションフィルムを貼るため運転席と助手席、ドアミラーへ施工しました。
そしてリアは浸水系のコーティング剤です。これらのコーティング剤は量販店でも販売しているACOATさんのコーティング剤になります。
今回の外装編の中でも一番の目玉となるのがこのホイールコーティングです。マットブラックのFL5ホイールは新車時の綺麗な状態で保護してあげるのが一番です。ホイールの裏側まで綺麗に施工するためにホイールを外します。
そして1本ずつ綺麗に清掃します。
清掃が終わったらコーティング剤を塗布します。こちらもACAOTさんの強力なホイールコーティング剤を使います。こちらは市販品ではありません。
ホイールを外したついでにキャリパーもコーティングしちゃいました。レッドキャリパーが色あせてしまうのはもう皆さんご存じですよね。これで少しでも防ぐことができたらいいなと、こちらは期待を込めてのコーティングです。
最後に、フロントガラスとヘッドライトにプロテクションフィルムを施工しました。デモカーとしてサーキット走行をすることも考えて、飛び石対策としての施工です。こちらは専門の業者の方にお店に出張できてもらってやっています。
ヘッドライトも施工しました。
フロントガラスのフィルム施工は、その後ディーラーさんにて必ずエーミングを行ってください。ホンダセンシングのレーンキープアシストがズレることがあります。こちらのデモカーでも中央を走らずに左にズレてしまいましたので後日ディーラーにてエーミングしてもらいました。
ボディコーティング、樹脂コーティング、窓ガラスコーティング、ホイールコーティング、プロテクションフィルム施工が完了し、これで今後劣化してしまう可能性のある個所は保護が出来ました。これで日常使いをしてどれだけこの新車状態を維持できるのかを見ていきたいと思います。なお、どのコーティングにも耐用期間があるため、その期間ごとに定期的に施工を繰り返していく予定です。
今回施工した内容の2025年3月時点の金額と耐用期間を以下にまとめました。
なお、どれも保管状況と使用環境によって耐用期間は変わりますのでご了承ください。
動画でも紹介しているのでぜひご覧ください。
後編は内装編になります。後日アップしますので、楽しみにお待ちください。