更新日時:2024/12/20
HMRの秋山です。今回はホンダ シビック タイプR(FD2)のクラッチ交換を行いました。今回はセラメタクラッチを取付させていただきました。HMRのスーパー耐久レースに参戦しているGR86もセラメタクラッチを使用しており、NAPAC富士SUPER TEC 24時間レースを走行してもトラブル無く、その後レースもノントラブルで完走することが出来ました。
外装もエンジンルーム内もかっこよくカスタムされている車両ですね!
ミッションを降ろすために各部品を外していきます。まずは真下にあるサブフレームを外します。
次にドライブシャフトなども外していきます。
サブフレームとドライブシャフトを外したのでミッションを降ろします。
ミッションケースの中はクラッチが擦れ合わさったときに出るダストで汚れていますね。
元々はエクセディ製のクラッチセットが装着されていました。エクセディならではの紫色がかっこいいですね!
こちらが取り外したクラッチ部品になります。
だいぶ薄くすり減っていますね。新品に交換することでクラッチのミートポイントもかなり変わりますね。
こちらがセラメタ製THSクラッチセットになります。THSクラッチセットはセラミックと金属の複合材料で高い摩耗係数にも関わらず、メタル系のような扱いにくさも無いので皆様におすすめできるクラッチセットになります。クラッチカバーは強化クラッチ特有のペダルの重さもなく、純正とほとんど変わらない踏力で踏み込めて街乗りや渋滞も辛くない優れものになります。
その他レリーズフォーク、ベアリング、ピボットピンも新品に交換します。こちらは消耗品のためクラッチ交換の際は基本一緒に交換する部品になります。
フライホイールは純正の新品を取付ます。FD2用フライホイールは純正でクロモリが使用されていて軽量で、CL7やFN2オーナーの方がFD2用フライホイールを流用することも多いですね。
取り付けるボルトも新品交換します。
ミッションケース内も清掃してレリーズベアリングなどを組み付けていきます。レリーズベアリングという部品は摩耗・劣化する異音の原因になることが多いです。ペダルを踏んだ際に「シャー」と音がする時はレリーズベアリングが原因の可能性があります。
こちらがクランクシャフトシールになります。オイル漏れが起きるともう一度ドライブシャフトを外さないと交換できないので、このタイミングで交換することおすすめします。
トランスミッションのメインシャフトブッシュも交換します。細かな部品ですが交換することでトラブルを未然に防ぎます。
ドライブシャフトのオイルシールを交換していきます。ドライブシャフトが入る部分のオイルシールで、ドライブシャフトを外したこの際に交換しておきます。こちらもオイル漏れが起こりやすい部分になりますのでこのタイミングでの交換をおすすめしています。
フライホイールを規定トルクで締めていきます。
クラッチカバーも取り付けました。
こちらもしっかり規定トルクで締めていきます。
全て取り付け完了したので、ミッションケースを戻していきます。
ミッションオイルはお客様お持ち込みのCUSCO製のものを使用しました。
以上で作業完了となります。ご納車後オーナー様からはとても乗りやすくいなったと大変好評をいただきました。街乗りからスポーツ走行、さらにはレースユースまでできるセラメタ製クラッチ HMR一押しのクラッチですので気になる方は是非ご相談ください!
今回の作業費用ですが
・クラッチ交換作業:198,869円でした。
k様ご依頼ありがとうございました。