更新日時:2024/02/18
HMR(エイチエムアール)のイシケンです。S耐GR86製作もいよいよ大詰めという感じです。前回のパート③では配線周りをご紹介しましたが、今回は大物であるエンジン、ミッション、デフなどを載せて行きます。どれもレース専用に組み上げる必要があるため、ただそのまま載せればいいという訳ではです。これらも下準備が必要となります。まずはそんな下準備からご紹介します。
LSDは旧型86からそのまま使えるため、ファイナルだけGR86用に変更となります。ただ、一度全てバラしてイニシャルトルク、バックラッシュなどすべて調整して組み付けます。
組み付けが終わったら歯の当りをチェックします。専用のマーカーで歯当りを確認して、適正値内かどうかを確認。調整はまたバラして組み付けてを繰り返していきます。
ちなみに、このLSDはすでにバリ取りをして組み付けてあるため慣らしは必要ありません。このバリ取りだけで1日かかります。LSDを普通に載せるだけならなんてことはありませんが、活かすための下準備と組み付け精度を高めようとするとすごい工賃になるんですね。なので、一概に工賃だけで安いところへ依頼するのは作業内容をよく聞いてから依頼しましょう!
さて、LSDが終わったら次にミッションです。ミッションはGR強化ギアを使います。これはレギュレーションで認可されており、このギアを入れると耐久性が上がり24時間レースでも音を上げないとのことです。また、少しクロスになります。あまり写真がなかったのでもう組みあがって終わっている状態ですが、ミッションの油温を計測するための穴を加工してセンサーを取付けしています。
これでミッションとLSDの準備は終わりです。
続いてクラッチです。クラッチはMCRさんのご紹介でセラメタさんからサポートをいただいて供給してもらいました。耐久性がすごく高いとの評判で、扱いやすさもGOODとのことです。
エンジンに装着しておきます。
次にエキゾーストまわりです。GR86ではパワークラフトさんにサポートいただき市販のマフラーをベースにチタンにて製作してもらいました。
これらにバンテージを巻いておきます。このバンテージはビリオン製品です。チクチクが全然出てこないバンテージなのですごく巻きやすいです。
こんな感じで一通りバンテージ巻きも終了しました。いよいよ載せて行きます!!
まずはデフから。写真を撮った時には既に載っていましたので、後ろの方に少し見えていると思います。
次にミッションですが、載せる前にミッションクーラーホースの取り回しを決めます。
ホースの取り回しと配線が出来たらミッションを載せます。エンジンがまだ載っていないので前の方は仮置きで、後ろのミッションマウント部分を留めて行きます。
そしていよいよエンジンです。エンジンクレーンにつりながらゆっくりと入れていきます。
ついにエンジンが載りました。改めて水平対向エンジンは重心が低いですね~
エンジンとミッションをドッキングして、プロペラシャフトも装着しました。
最後にエキゾーストまわりを装着して大物の搭載は完了しました。
まだエンジンをかけられる状態ではないですが、いよいよここまで来たなという感じです。ここから補機類の装着をして、エンジンとのハーネス接続などを行って行きます。また、車高調やブレーキの装着もこの後進めて行きます。それらは次のブログにてご紹介したいと思いますのお楽しみに!!