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更新日時:2023/09/16

【スーパー耐久チャレンジ】モビリティリゾートもてぎ ROUND5の結果


HMR Racing 86

HMR(エイチエムアール)のイシケンです。9月2日、3日に栃木県のモビリティリゾートもてぎにてENEOS スーパー耐久シリーズ Supported by BRIDGESTONE ROUND5が開催されました。前回のSUGOラウンドから約2カ月、その間にオートポリスでスーパー耐久が開催されていましたが、ST4クラスはお休みだったので少しだけ期間が空きました。この間に一度もてぎでテストを行いました。BSラジアルに合わせてダンパーを作り直して来たので、そのテストとブレーキのテストを主に行いました。ブレーキはずっとフィーリングがいまいちだったのですが、エンドレスさんが最適なパッドを用意してくれたのでとても乗り易くなりました。ダンパーもTEINさんがラジアルに合わせたとても乗り易いダンパーを用意してくれて、有意義なテストをすることが出来ました。

そんな感じで迎えたラウンド5のもてぎの様子をご報告します。

8月31日~2日のフリープラクティス

HMR Racing 86まだまだ残暑が厳しい中でのレースウィークを迎えました。連日気温は30℃を超える中、クルマにもドライバーにも厳しいコンディションの中フリープラクティスがスタートしました。31日は前回のテストでセットしたフィーリングをまずはチェックするということで、Bドライバーの川原選手からスタートし、その後Aドライバーの私、Cドライバーの妹尾選手、Dドライバーの奈良選手と計測3LAPくらいで順番に交代していきました。HMR Racing 86

この時、川原選手からは全体的にアンダー傾向とのことでしたが、私はオーバーを訴えるという状況でした。次に乗った妹尾選手のコメントでどの方向でセットするのかを決めようとなり、妹尾選手もアンダーとのことだったので、一旦私のことは無視してもらってこの対策を施してもらいました。フロントの車高やダンパーでの調整、リア側のダンパーやアライメント調整などを施して、妹尾選手と川原選手にチェック走行をしてもらいました。HMR Racing 86

まだまだ1~2コーナーでアンダー傾向ということでしたが、最初よりは改善したので私もチェック走行をしました。最初のフィーリングだとオーバーだったので、よりオーバーになってしまって乗りこなせるのだろうかと心配でしたが、乗ったらアンダーでした(笑)
そして、タイム的には他のドライバーと比較しても良いタイムを刻むことができ、ピットに戻ったら他のドライバーから「全然速いじゃないですか~」って笑われました。たぶん、路面も出来上がって来て最初に乗った時よりもグリップする方向になってきたのだと思います。そんな感じで初日のフリープラクティスを終えました。

続いて、9月1日の金曜日。この日は午前中にグループ2の専有枠で1時間、午後は全クラス混走で2時間という走行枠がありました。午前中は前日の続きでセットアップを煮詰めることに専念しました。そのため、タイヤは昨日からの中古のままでガソリンもそれなりの量を搭載して昨日と同じ条件で走りました。この日は主にリアの車高とアライメントを調整して走り出し、アンダーが続いている1~2コーナーの対策に重点を置いて進めていきました。HMR Racing 86

ただ、このセット変更は特に効果はなくアンダーは変わらずという状況で午前中の走行枠は終了しました。前日からのタイムアップはほぼなく同じタイムくらいでしたが、昨日から使っている中古タイヤということを考えると、同じタイムなら良い方向に言っていると考えていいのかなと思っていました。

そして、午後に向けては大きくセットを変更することにしました。フロントのバネをレートアップ。全体的にコーナリング時にフロントが潰れて負けてしまっている状況で、ダンパーだけでは解決できないと判断しバネ交換となりました。
このセット変更はとても良く、午後の走り出しからとてもバランスが良かったです。問題の1~2コーナーのアンダーもうまく出さないで乗りこなすことができる仕様になり、これまでのベストとなる2分18秒台真ん中をマークすることも出来ました。
どのドライバーのコメントも良かったため、ここで予選セットを確認するためにNEWタイヤに交換。ガソリンは少な目でアタックしました。私は他の車両に詰まってしまったのもあり2分18秒フラットに留まるものの、妹尾選手は17秒真ん中をマークしました。NEWタイヤでのフィーリングも特に悪くなかったため、特にセット変更はしないで各ドライバーが乗りこんでチェックしていきました。HMR Racing 86

予選に向けてはこの日のNEWタイヤで16秒台を出しておきたかったのですが、ちょっと見えなかったですね。予選は15秒台は出さないと勝負にならないため、まだこの時点では厳しい戦いになるなという印象でした。

9月3日 予選

HMR Racing 86予選は午後13時からスタートでした。午前中に1時間の走行枠があり、ここではAとBドライバーはガソリンが軽い状態で、フロントダンパーの減衰力の好みをチェックし、C、Dドライバーはガソリン満タン状態でのフィーリングチェックを行いました。
そして、いよいよ予選。Aドライバーからスタートです。今回はいつも以上に緊張する予選でした。もてぎはストップ&ゴーのサーキットで、一発でブレーキングを決めないといけないですし、ターンインも最適な前荷重を最適な位置で発生させないといけません。とても難しいことを1周で何度も行う必要があり、ミスをするとすぐにタイムが落ちてしまいます。そして、今年使っているラジアルタイヤは予選では1周~2周しかいいタイムが出ません。そのため、内圧もそれに合わせてセットしてスタートするため、失敗したからもう後何周かするという訳にはいかないのです。HMR Racing 86

そんな中、Aドライバー予選からスタート。私は計測2LAPでまとめる予定でコースインしていきました。まずは1AP目に目標としていた15秒台を記録し、2分15秒747というベストタイムを出しました。この勢いのまま2LAP目にもっと縮めるという感じでアタックしていきましたが、セクター1はマイナス0.5秒ほどでいきましたが、その後がズルズルと落ちて行き、2LAP目は2分16秒台となってしまいました。路面温度がかなり高く、計測1LAPしかタイヤの美味しいところを使えないというのがよくわかる予選でした。
最初から1LAPと決めて走っていれば内圧の設定含めてあと0.5秒はタイムアップできたと思いますが、それでもクラス6番手となり2台のGR86を抑えることができたので良かったです。HMR Racing 86

続くBドライバー予選。日が陰って来てコース全体日陰になったため、タイムが上がりそうなコンディションになりました。もてぎは日が差しているかどうかで1秒くらい変わってしまうのです。そんなベストコンディションの中で川原選手がアタックしていきました。タイムは2分15秒646と思っていたほど伸びずという感じで終わりました。戻ってきた川原選手に聞くと、S字でシフトミスをしてしまったそうで、そこで大きくタイムロスしてしまったそうです。これが1周しかアタックできない予選の難しさですね。特にBドライバー予選はAドライバーの基準となるタイムがあるだけにプレッシャーがとても大きいのです。そんな中でも15秒台を出してきてくれたので良かったです。HMR Racing 86

ABドライバーの合算ではクラス最後尾からのスタートとなりました。今回のレースはST5クラスがお休みなので、ほんと一番後ろというグリッドです。2台ほど予選を走れなかったマシンがいるので、それらの前からのスタートではありますが、まぁ、最後尾ですね(笑)

9月3日 決勝

グリッドは予選結果通りで、クラス最後尾、全体では後ろから3番目でのスタートとなりました。決勝前にウォームアップ走行が15分間設定されており、私がスタートドライバーなのでガソリン満タンのフィーリングチェックも含めてウォームアップしていきました。HMR Racing 86

がしかしここでトラブルが発生。ミッションが5速と6速から動かなくなってしまったのです。すぐにピットインして、ミッションを載せる変えることになりました。
この時点で決勝レーススタートまで残り50分くらいというところでした。メカニック達が急いで予備ミッションを持ってきて、熱々の車両にもぐってミッション交換に入りました。HMR Racing 86
交換作業を開始してから約50分、レースがスタートして約30秒後にマシンをコースへと送り出してくれました。いつもならグリッドウォークで少し談笑しながらみたいな時間があるのですが、もういきなり放り込まれる気分でしたね。HMR Racing 86

前の車両とのタイム差は約30秒。5時間の長いレースなのでこのくらいのタイム差でしたらまだまだチャンスはありました。マシンのバランスはとても良く、最初から猛プッシュです。2分17秒台を刻んで前を走るGR86勢よりも速いタイムで縮めていきました。ただ、数ラップしたところで後ろからXクラスやZクラスがやってきて、ここで1秒から2秒タイムロスをすることが多く、うまく後方からの車両を行かせるというテクニックがまだまだなのを痛感しました。その後はタイヤが徐々にタレてきて19秒台でラップを続けていきました。

Aドライバーは1時間15分は最低乗車時間としてレギュレーション決まっており、酷暑の中でなんとかタイムをそこまで落とすことなく走り切りました。途中で20秒台や21秒台に落ちてしまうこともありましたが、気合を入れ直してまた19秒台に戻すなど自分との戦いでした。1時間20分ほど走行してピットインし、Dドライバーの奈良選手に交代しました。このピットインはスプラッシュでドライバー交代と最低限の給油のみでコースインしました。HMR Racing 86

奈良選手はもてぎは初めてのレースということで、フリープラクティスから苦労していましたが、そこに酷暑というのが襲い掛かりとても大変な走行を続けていました。タイムはそれでも19秒台~20秒台で安定しており、この時点ではクラス7番手と1つ順位も上げていました。後ろを走るのは#18のWedssport GR86です。ピットイン時にフルサービスを行ったために逆転していて、その差を徐々に詰められているという状況ではありました。

その後、#18の方がペースが良く追い抜かれてしまったのですが、#18は最初のピットイン時の給油がうまく入っていなかったようで、緊急ピットインでスプラッシュを行っていました。その関係でまた順位を戻すことができました。奈良選手は約1時間の走行をして、Cドライバーの妹尾選手にバトンタッチ。ここではフルサービスで、タイヤ交換と給油を行い、一番乗れている妹尾選手に追い上げてもらう作戦でした。

HMR Racing 86
ピットアウトしてもクラス順位は変わらず7番手をキープし、前のマシンにも手が届くのではないかというペースと距離感で走っていました。前方では#60 G’MOTION GR86と#66 odula ロードスターRFがバトルをしており、2台ともにタイムが上がらない状況でした。そんな中妹尾選手は前との差を縮めていき、#60がピットインした後は30秒差というところまで迫っていました。その後も1周で1秒近くのタイムを削って近づいていき、更に#3のエンドレスGR86にミッショントラブルが発生して順位を落とすなど、チャンスが巡ってくる予感しかしませんでした。

でも、残すところ約1時間というタイミングで妹尾選手から悲痛な無線が・・・。4速がブロー!!!他のギアもガラガラ言って危険!!
これで全て終わりました。ピットインして状況を確認し、チーフメカがこれ以上の走行は不可能なのと、今からミッション交換も時間的に不可能ということで、無念のリタイアとなりました。HMR Racing 86

1日に2度もミッションがブローするというこれまでにない経験をすることになりました。今シーズンはミッションに悩まされており、1戦ももたなくてチームとしても悩んでいたところに、今度は3時間でブローという現実を打ち付けられました。
ブローする箇所は対策を施せる箇所ではなく、ドライバーが労わるほかない場所です。今回もドライバー陣にはそのような話をして走行してもらっていましたが、レースとなるとやはりそうも言っていられない状況というのもありました。ただ、昨年までは同じような使い方でも全く壊れなかったため、今シーズンから投入している中かが悪さをしていることになります。次戦に向けて施せる対策は少ない物の、少しでも保護できるように対策をして臨みたいと思います。HMR Racing 86

次戦は10月21日、22日に岡山国際サーキットで開催される3時間レースです。レースペースは悪くなかったため、岡山では上の順位を目指してしっかりと完走をしたいと思います。
引き続き応援よろしくお願いします。

今回のレースの様子はyoutubeチャンネルでも公開しています。ぜひ、ご覧ください。

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