更新日時:2023/06/25
HMR(エイチエムアール)のイシケンです。新型シビックタイプRのFL5型にスプーンダウンサスを取付けしました!こちらのFL5のオーナー様は以前当社にてアコードユーロRをご購入いただいたことがあり、そのご縁から新車で納車されたばかりの車両をサスペンション交換でご依頼いただきました。作業はメカニックの邑松です。
まずは左フロントから作業に入ります。FL5型の作業は初めてなので取り外していく順番がまだ不慣れな感じではありますが、構造を確認しながら進めて行きます。タイロッドのボールジョイントをまずは切っていきます。
続いてロアアームとナックルを締結しているボルトを緩めます。
そして、これは何という部品名になるかわかりませんが、ロアアームとナックルを締結しているロッドを取り外します。
続いてダンパーのロア側のボルトを抜きます。
そしてロアアームの奥側のボルトを緩めてロアアームをフリーな状態にします。
こんな感じでロアアームがナックルから外れました。
続いてアッパー部分のボルトを緩めます。
最後にダンパーをナックルから抜いていきます。
これで純正ダンパーを取り外しできました。
ブログですとサクサクと進んでいるように見えますが、最初は簡単にダンパーが抜けなくて試行錯誤の繰り返しでした。
こちらが取り外した純正ダンパーとスプーンサスペンションです。純正と比較すると巻き数が多いのが一目瞭然です。重さもその分増えていますが、初期がマイルドなタッチで潰れた奥で硬さが出る設計になっているようです。取り外した純正バネとスプーンバネを潰してみたらスプーンの方が柔らかい感じでした。
では純正のバネを取り外していきます。
バネを縮めておき、アッパーマウントを取り外した際にバネがジャンピングしないようにします。
バネをある程度潰したらアッパーマウントを取り外します。
純正のダンパーをばらした状態です。まだ新車から200km程度なので綺麗ですね。
スプーンサスペンションを装着する際は、この純正バンプラバーの1段目をカットします。
スプーンサスペンションを組み付けていきます。汚れはほとんどないですが、一応サスペンションが接触する箇所はクリーニングしておきます。
こんな感じで組み付け完了です。
早速車体に取付けします。
反対側も同じ手順で取り外していきます。 ちなみに、FK8型からですが純正でアッパー部分のネジ穴は長穴加工されていて、キャンバーが付けられるようになっています。純正では位置決めピン(3つの穴とは別のもう一つの小さい穴)を入れて左右のキャンバー位置を決めています。純正でこのような調整幅を持ってくれているのはありがたいですね。 さて、右側もバネ交換が終わり取付けです。 こんな感じでフロントのスプーンサスペンション交換が完了しました。
続いてリアのサスペンションを交換します。FL5型はダンパーとバネが別になっているタイプの足回り構造です。そのため、交換はとても簡単です。ロアアームとナックルを切り離して、グイっと下に下げてバネを取り外します。
リアのバネも純正と比較すると巻き数が多く柔らかくなっている感じです。
サクっと交換完了です。
ロアアームのボルトを取付けして作業は終了です。
最後に1Gにして各部締め付けていきました。 以上で新型シビックタイプR(FL5)のスプーンダウンサス交換は終了です。この後お客様には慣らし走行をしていただき、慣らしが終わった段階でアライメント調整をしていただきます。T様、この度は作業のご依頼ありがとうございました。