更新日時:2023/02/18
HMR(エイチエムアール)の栗原です。今回はTRDフロントリップ 純正SDナビ装備の86(ZN6)の納車前点検整備を行いました。担当メカニックはワタナベです。
まずはエンジンルーム廻りをチェックしていきます。バッテリーの健全性をチェックしていきます。テスターは「要注意」と出ました。次の写真でわかるように健全性が低めに出ていました。劣化が進んでいると判断し、後ほど交換させていただきました。 バッテリーの交換時期は使用状況によりますが3〜5年のサイクルで交換することをおススメいたします。また寒い時期になるとバッテリー上がりが多くなります。少しでもマメにエンジンを掛けて充電したり、カー用品店などで購入できる充電器を用意しておくといいでしょう。 次にインテークホースの点検を行いましたが問題ありませんでした。インテークホースは経年劣化による蛇腹部分に亀裂が入ることがあります。そこからエアフィルターを通さない空気を吸ってしまいエンジン不調に繋がる可能性があります。ボンネット開ければ目視できますので、定期的な点検をおススメいたします。 続いてエアフィルターの点検をしていきます。特に問題ありませんでした。汚れで目詰まりを起こすと燃費悪化やエンジン本来の性能を発揮できなくなります。こちらも定期的にケースを開けて目視で確認することをおススメいたします。 補機ベルトの状態およびオートテンショナーの異音やガタが無いかを点検していきます。問題ありませんでした。ベルトが切れてしまうとバッテリー充電が出来なくなり最悪エンジンが停止する恐れがあります。定期的な点検をおススメいたします。 次にプラグのチェックを行いました。4本とも特に問題ありませんでした。イグニッションコイルと合わせて交換するとエンジン出力が戻るぐらい86はプラグとコイルが経年劣化します。10万kmまでにはプラグとコイルの交換おススメさせていただいております。先端の部分がひどく汚れてしまうとエンジンが掛かりづらくなったり、走行中に失火が起こり故障の原因となります。エンジンが掛かりづらくなるなどの症状が出た場合は当店にご相談ください。 リフトアップして足廻りをチェックしていきます。まず最初にタイヤを縦横に揺らしてハブベアリングとボールジョイントのガタがないかチェックを行います。特に問題ありませんでした。走行中に異音やハンドルのガタつきなどを感じた場合は当店へお早めにご相談下さい。 リフトアップして下廻りをチェックしていきます。特に目立つようなキズやサビもなくきれいな状態でした。同時にリアデフブッシュをチェックしました。こちらも問題ありませんでした。ブッシュの内部にはオイルが封入されており振動を吸収しています。しかし、このブッシュが劣化するとヒビ割れからオイル漏れを引き起こしてしまいます。 足廻りなどのブッシュ・ブーツをチェックしていきます。特に問題ありませんでした。ブッシュ・ブーツにヒビが入ってしまいそのままにしておくとそこからグリスが漏れ出したり、異物が侵入して足廻りの機能に支障をきたすだけではなく、車検を通過できなくなってしまいます。またそれ以外にもダンパーのオイル漏れがないかを点検していきます。 次にブレーキ廻りの点検をしていきます。ブレーキキャリパーシールの状態やキャリパーピストンを確認していきます。特に問題ありませんでした。 キャリパーシールが劣化することでピストン内に水分が侵入することでサビが発生します。そのまま放置しているとキャリパーの動きを阻害されてしまい、ブレーキの引きずり症状や固着を引き起こしてしまう可能性があります。 ブレーキパッドの残量をチェックしていきます。フロント9mm・リア8mmでした。
HMRでは納車前点検でエンジンオイルやブレーキフルード、ミッションオイル(MTのみ)、デフオイルを新品交換しています。油脂類がリフレッシュされていれば納車して直ぐに楽しいドライブに行くことも出来ますね。まずはエンジンオイルから交換していきます。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑・清掃および冷却をおこないます。定期的な交換を行わず走り続けると燃費悪化やパワーダウンからのエンジン不調などの重大な故障に繋がります。使用状況によりますが半年または5,000kmでの交換をおススメいたします。オイルフィルターも交換します。交換のタイミングはオイル交換2回ごとです。 ミッションオイルも抜いていきます。ミッションオイルが劣化していくとギアの入りが悪くなったり、最悪ミッションのギアを痛めてしまいミッションブローに繋がります。 リアデフオイルも抜いていきます。 新しいリアデフオイルを入れていきます。WAKO’S MG-90になります。 新しいミッションオイルを入れていきます。WAKO’SのMT-75になります。 エンジンオイルを入れていきます。エンジンオイルはWAKO’S プロステージS 0W-30を使用します。 次にブレーキフルードを交換しました。フルードはDOT4を使用しています。交換タイミングは車検毎をおススメしております。 タイヤ溝の残量をチェックしました。フロント・リアともに6mmでした。 タイヤの空気圧チェックをしています。タイヤのエアはゆっくり少しずつ抜けていきます。ガソリンスタンドで簡単に入れられますので1ヶ月に1度のチェックをおススメいたします。 お客様からのご要望でドライブレコーダー取り付けていきます。 Owltech製の前後2カメラで駐車監視機能が標準搭載されています。電源を接続していきます。 Aピラーの内側に配線を通していきます。 配線の接続が完了しましたら動作確認をします。 後方カメラで万が一の際もバッチリ記録します。以上で作業完了となります。O様、この度は86(ZN6)ご契約ありがとうございました。ご納車まで今暫くお待ち下さい。