更新日時:2023/01/06
HMRの柏崎です。今回はモデリスタエアロ TRDウィンドルーバーを装着したトヨタ 86(ZN6)の納車前点検整備を行いました。作業担当はメカニックの堀口です。
それでは、エンジンルームから見ていきます。バッテリーテスターで健全性を見てみます。健全性でバッテリーの劣化具合がわかります。診断結果は要交換となりましたので後ほど交換いたします。インテークホースの状態です。劣化してヒビ割れがないか点検します。インテークホースに亀裂があるとエアクリーナーを通さない空気を吸い込み空燃比が狂ったり、異物を吸い込むとエンジンを壊す可能性があります。点検結果は異常ありませんでした。ラジエターホースの状態です。劣化してヒビ割れしていないかを点検します。ラジエターホースが裂けてパンクするとオーバーヒートを起こします。点検結果は問題ありませんでした。エアクリーナの状態です。汚れ具合や欠損がないか点検します。エアクリーナが汚れているとエンジン本来の性能を発揮できなくなります。破損していると異物を吸い込んでエンジンを壊す可能性があります。点検結果は問題ありませんでした。スパークプラグの状態です。電極の摩耗具合や焼け色を点検します。電極が摩耗すると火花をとばすことができずエンジン不調の原因となります。点検結果は異常ありませんでした。室内のエアコンフィルタの状態です。汚れ具合を確認エアコンフィルタは花粉やダスト、排気ガスなど不快な臭い等を除去します。集塵した微粒子などで汚れるので定期的な交換をおすすめしています。点検結果汚れていましたので、後ほど交換いたします。ワイパーラバーの状態です。劣化して硬くなったり切れていないか点検します。拭き取り状態が悪いと運転に支障がでてしまい車検もNGとなります。点検結果切れていましたので、後ほど交換いたします。つづいて、ジャッキアップして足回りを見ていきます。タイヤを掴んで上下左右に動かしてガタつきを点検します。ガタつきがあるとハブベアリングやボールジョイントの不具合が考えられます。点検結果は問題ありませんでした。足回りの状態です。ブーツ・ブッシュの劣化して切れていないかを点検します。ブーツが切れているとブーツ内に封入されているグリスが漏れてボールジョイントがスムーズに動かなくなります。ブッシュが劣化するとサスペンションが正常な動作をしなくなり不安定な乗り心地や挙動となります。点検結果は異状なしです。ブレーキの状態です。ブレーキローターの摩耗やブレーキキャリパーの状態を点検します。点検結果は異状ありませんでした。ブレーキキャリパーを外したピストンの状態です。ピストンの腐食やシールの状態を点検します。点検結果は異状ありません。ブレーキパッドの状態です。フロント7.5mm・リア8.5mm残っています。新品のブレーキパッドは10mm程厚みがあります。残り少なくなったら交換が必要になります。点検結果は問題ありません。タイヤの状態です。溝の深さやゴムの劣化を点検します。フロント7mm・リア1.8mm残っています。タイヤ溝1.6mm以上で車検適合となります。リアタイヤは交換時期のスリップサインが出ています。お客様のご要望で後ほど交換いたします。つづいて、さらにリフトアップをして下廻りを見ていきます。腐食や錆を点検します。点検結果はきれいな状態でした。
HMRでは納車前整備でエンジンオイル・オイルフィルター・ブレーキフルード・ミッションオイル(MT車のみ)デフオイル・ラジエタークーラント液(スーパークーラントの場合は量調整)を新品交換しています。油脂類がリフレッシュしていれば納車してすぐのドライブも安心して楽しめますね。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑・洗浄・冷却・防錆の役割があります。劣化したエンジンオイルは性能を発揮できずエンジンを痛める原因になります。エンジンオイルは乗らなくても酸化して劣化しますので、走行5,000kmの半年のサイクルでの交換をおススメします。それではエンジンオイルを抜いていきます。ミッションオイルを抜いていきます。厳しい状態にさらされるトランスミッションギアを保護するオイルです。保護性能が劣化したオイルを使用するとギアを痛めてしまいます。エンジンオイル交換2回に1回はミッションオイルの交換をおススメします。デフオイルを抜いていきます。ミッションオイル同様にデフギアを保護するオイルです。エンジンオイル交換2回に1回の交換をおススメします。新しいデフオイルを入れます。オイルはWAKO’S MG90 80w‐90です。新しいミッションオイルを入れます。オイルはWAKO’S MT-75です。新しいエンジンオイルを入れます。オイルはWAKO’S PROSTAGE-S 0w-30です。ブレーキフルードを交換します。ブレーキフルードはDOT4です。タイヤに空気を充填します。空気は徐々に抜けていきます。空気圧が不足したまま走行すると最悪タイヤがホイールから外れたりバーストする危険性があります。ガソリンスタンドなどで簡単に入れられるので月に一回程度は確認しましょう。キーレスリモコンのバッテリーを新しいものに交換しました。キーレスエントリーは気が付かないうちに電池が切れて車内に入れない、、、とならないように気を付けたいですね。サンフレアの有効期限が切れていたので交換します。いざというときに劣化していて使えないと困りますので、HMRでは有効期限が切れたものは交換させていただいております。点検時に交換が必要でしたバッテリーを交換します。点検時汚れていましたエアコンフィルタを新しいものに交換します。点検時切れていたワイパーラバーを新しいものに交換します。
HMRではお客様からのご依頼で部品取付も承っています。全長調整式サスペンションTEIN FLEX Z DAMPER KITを取付します。センターパイプ&マフラーはFUJITSUBO A-R typeSを取付します。ホイールWORK EMOTION CRkiwami&タイヤKENDA KR20 KAISERを組付けして取り付けます。ホイルナットWORK RSナットを取り付けます。フルバケットシートBRIDE ZETAⅣにスーパーシートレールFOタイプを組み合わせて取付します。着座位置を純正シートより下げたくないというご要望にFOタイプをおススメしました。最後にアライメントを調整します。以上で作業終了です。E様、この度はトヨタ86(ZN6)ご契約ありがとうございました。低重心で走る楽しさを追求した86のドライブを楽しんでください。