更新日時:2023/01/06
HMR(エイチエムアール)の栗原です。今回はVOLKRACING TE37SONIC15インチ HKS車高調を装備したロードスター(ND5RC) 1.5 S スペシャルパッケージの納車前点検整備を行いました。担当はムラシタです。
まずエンジンルーム周りを点検していきます。バッテリーの健全性をチェックしていきます。特に問題ありませんでした。バッテリーの交換時期は使用状況によりますが3〜5年のサイクルで交換することをおススメいたします。また寒い時期になるとバッテリー上がりが多くなります。少しでもマメにエンジンを掛けて充電したり、カー用品店などで購入できる充電器を用意しておくといいでしょう。 次にインテークホースの点検を行いましたが問題ありませんでした。インテークホースは経年劣化によって蛇腹部分に亀裂が入ることがあります。そこからエアフィルターを通さない空気を吸ってしまいエンジン不調に繋がる可能性があります。ボンネット開ければ目視できますので定期的な点検をおススメいたします。 エアフィルターの点検をしていきます。目立つ様なゴミや汚れは無く問題ありませんでした。エアフィルターは、外から取り込んだ空気に含まれる砂・チリなどの異物を受け止めてくれ、きれいな空気をエンジンに送り入れる役目を担っています。汚れで目詰まりを起こすと燃費悪化やエンジン本来の性能を発揮できなくなります。エアフィルターボックスは簡単に開けることができますので定期的な点検をおススメします。次に冷却系廻りを点検していきます。ラジエターホースに漏れはありませんでした。経年劣化していくと亀裂が入りそこから冷却水が漏れてしまいエンジンがオーバーヒートを起こす可能性があります。定期的な点検をおススメいたします。 続いて補機ベルトの状態およびオートテンショナーの異音やガタが無いかを点検していきます。問題ありませんでした。ベルトが切れてしまうとバッテリー充電が出来なくなり最悪エンジンが停止する恐れがあります。定期的な点検をおススメいたします。 続いてプラグの点検を行いました。4本とも特に問題ありませんでした。先端の部分がひどく汚れてしまうとエンジンが掛かりづらくなったり、走行中に失火が起こり故障の原因となります。エンジンが掛かりづらくなるなどの症状が出た場合は当店にご相談ください。 ブレーキマスターシリンダーを点検しました。オイル滲み・漏れもなく問題ありませんでした。経年劣化によるリザーバータンクのヒビ割れが原因でフルード漏れが起こりやすい箇所です。 続いてリフトアップして足廻りをチェックしていきます。まず最初にタイヤを縦横に揺らしてハブベアリングとボールジョイントのガタがないかチェックを行います。特に問題ありませんでした。走行中に異音やハンドルのガタつきなどを感じた場合は当店へお早めにご相談下さい。 リフトアップして下廻りをチェックしていきます。特に目立つようなキズやサビもなくきれいな状態でした。 足廻りのブッシュ・ブーツをチェックしていきます。ブッシュ・ブーツにヒビが入ってしまいそのままにしておくとそこからグリスが漏れ出したり、異物が侵入して足廻りの機能に支障をきたすだけではなく、車検を通過できなくなってしまいます。またそれ以外にもダンパーのオイル漏れがないかを点検していきます。 HKS車高調にオイル漏れやロックシートの緩みはなく問題ありませんでした。ブレーキ廻りの点検をしていきます。まずブレーキキャリパーシールの状態やキャリパーピストンを確認していきます。特に問題ありませんでした。 キャリパーシールが劣化することでピストン内に水分が侵入することでサビが発生します。それをそのまま放置しているとキャリパーの動きを阻害されてしまい、ブレーキの引きずり症状や固着を引き起こしてしまう可能性があります。 ブレーキパッドの残量をチェックしていきます。フロント5mm・リア6mmでした。
HMRではクルマに応じて、納車前点検でエンジンオイル・ブレーキフルード・ミッションオイル・デフオイル・ラジエタークーラントを新品交換しています。油脂類がリフレッシュされていれば納車してすぐのドライブも安心して楽しめますね。まずエンジンオイルから抜いていきます。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑および冷却を行います。定期的な点検を行わず走り続けるとエンジンパワー低下、燃費悪化の原因となります。使用状況によりますが半年または5,000kmでの交換をおススメいたします。オイルフィルターも交換していきます。フィルターの交換のタイミングはオイル交換2回ごとになります。 ミッションオイルも抜いていきます。ミッションオイルが劣化していくとギアの入りが悪くなったり、最悪ミッションのギアを痛めてしまいミッションブローに繋がります。 リアデフオイルも抜いていきます。 新しいリアデフオイルを入れていきます。ミッションオイルも入れていきます。WAKO’SのMT-90になります。 エンジンオイルを入れていきます。エンジンオイルはWAKO’SプロステージS 100%化学合成油 0W-30を使用しています。 タイヤの空気圧チェックをしています。タイヤのエアはゆっくり少しずつ抜けていきます。ガソリンスタンドで簡単に入れられますので1ヶ月に1度のチェックをおススメいたします。 タイヤ溝の残量をチェックしました。フロント7mm・リア6mmでした。 新しいラジエタークーラント液を入れていきます。 サンフレアの有効期限が切れていたので交換します。サンフレアは有効期限が切れていても車載されていれば車検は問題ありません。但しいざとなった時に使えるとは限りませんのでHMRでは有効期限が切れたものは交換させていただいております。 ワイパーブレードゴムを交換していきます。 この他にキーレスエントリーの電池の交換および車高調整を行いまました。最後に4輪アライメントが終われば作業完了となります。U様、この度はロードスター(ND5RC)ご契約ありがとうございました。納車まで今暫くお待ち下さい。