更新日時:2022/11/21
HMR(エイチエムアール)の柏崎です。今回は後期型 タイミングベルト交換済 レガシィツーリングワゴン 2.0 R スペックBの納車前点検整備を行いました。作業担当はメカニックの渡辺です。
エンジンルーム周辺をチェックしていきます。最初にバッテリーの健全性をチェックしていきます。健全性が低いとバッテリーが劣化している判断となり交換が必要となります。バッテリーの寿命は使用状況によりますが新品に交換後3〜5年となります。バッテリーテスターで確認しましたが問題ありませんでした。シガーライターソケットからの便利グッズ使用などで負荷が高くなりバッテリー上がりが多くなります。マメにエンジンを掛けて充電したり、カー用品店などで購入できる充電器を用意しておくといいでしょう。インテークホースを見ていきます。亀裂や破損などは無く良好な状態です。インテークホースに亀裂や破損が起きるとエアフィルターを通さない空気がエンジンに送り込まれてしまいエンジン不調の原因となります。定期的な点検をおススメいたします。 エアフィルターの点検を行いましたが問題ありませんでした。フィルターが汚れで目詰まりを起こすと燃費悪化やエンジン本来の性能を発揮できなくなります。定期的にケースを開けて確認していきたいですね。次に水廻りを点検します。クーラント液はエンジン本体を冷却する役を担っています。経年劣化していくと亀裂が入りそこからクーラント液が漏れてしまいエンジンがオーバーヒートを起こす可能性があります。定期的な点検をおススメいたします。ホースに漏れはなくゴムも柔らかく良い状態です。 補機ベルトの状態およびオートテンショナーの異音やガタが無いかを点検していきます。ベルトが切れてしまうとバッテリー充電が出来なくなり最悪エンジンが停止する恐れがあります。定期的な点検をおススメいたします。パワステポンプから異音が出ていましたので後で交換します。補機ベルトおよびベルトテンショナーは問題ありませんでした。
スパークプラグの点検を行います。電極部分が摩耗したりひどく汚れてしまうとエンジンが掛かりづらくなったり、走行中に失火が起こり故障の原因となります。エンジンが掛かりづらくなるなどの症状が出た場合は当店にご相談ください。4本とも特に問題ありませんでした。
室内のエアコンフィルターを確認します。エアコンフィルターは花粉やダスト、排気ガスなど不快な臭い等を除去します。 フィルターは集塵した微粒子などで汚れますから、定期的な交換をおすすめしています。
ひだをめくると…汚れが多数ありました。後で交換していきます。
つづいて、リフトアップして足廻りを見ていきます。まず最初にタイヤを縦横に揺らしてハブベアリングとボールジョイントのガタがないかチェックを行います。消耗が進んでいくと、ハンドルの遊びが大きくなったりハンドリングが安定しなくなり、最悪ベアリングが焼き付いて走行できなくなる恐れもあります。走行中に異音やハンドルのガタつきなどを感じた場合は当店へお早めにご相談下さい。点検の結果、問題ありませんでした。 足廻りのブッシュ・ブーツ、ダンパーおよびブレーキを順に見ていきます。まずはブッシュ・ブーツ、ダンパーを点検します。ブッシュ・ブーツが劣化してひびが入り、そのままにしておくとそこからグリスが漏れ出したり、異物が侵入して足廻りの機能に支障をきたします。ダンパーに封入されているオイルが漏れていると、乗り心地が悪化し車が安定しなくなり車検も通過できなくなります。フロントスタビライザーリンクブーツが左右とも切れておりましたので、後で交換していきます。フロントロアアームブッシュが劣化してきておりました。近いうちに交換をおススメします。つづいて、ブレーキを点検します。ブレーキキャリパーシールの状態やキャリパーピストンの動きを確認していきます。キャリパーシールが劣化しピストン内に水分が侵入することでサビが発生します。そのまま放置しているとキャリパーの動きを阻害されブレーキの引きずり症状や固着を引き起こします。シールおよびピストンの状態は共に良好でした。ブレーキパッドの残量をチェックします。フロント3mm・リア3mmでした。 新品のブレーキパッドは厚さ10mmあり、まもなく交換時期の状態です。こちらは交換をおススメいたします。 タイヤ溝の残量を見ていきます。フロント6mm・リア6mmでした。1.6mmまで減ると交換が必要になります。こちらはまだまだ大丈夫です。タイヤの空気圧を見ていきます。タイヤの空気はゆっくり少しずつ抜けていきます。空気圧が不足した状態で走行すると、タイヤの破裂や偏摩耗につながります。ガソリンスタンドで簡単に入れられますので1ヶ月に1度の点検をおすすめいたします。続いて下廻りをチェックします。問題となる大きな腐食はありませんでした。
HMRでは納車前整備でエンジンオイル・オイルフィルター・ブレーキフルード・デフオイル・ラジエタークーラントを新品交換しています。油脂類がリフレッシュされていれば納車してすぐのドライブも安心して楽しめますね。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑や洗浄、冷却および防錆の役を担っています。劣化したエンジンオイルは性能を発揮できずにエンジン不調の原因となります。大気に触れることでもオイルの劣化は始まります。車庫で眠っていていても半年または5,000kmのサイクルで交換をおススメいたします。まずはエンジンオイルから抜いていきます。オイルエレメントも交換します。オイル内の不純物を取り除く役割のオイルエレメントは、エンジンオイル交換2回に1度の交換をおススメします。デフオイルも抜いていきます。性能の劣化したデフオイルを使用し続けるとデフギアが痛んでいき、最悪の場合走行できなくなります。 摩耗で発生した鉄粉です。しっかりオイル管理しているとデフギアは保護されて鉄粉は少なくなります。リアデフオイルも抜いていきます。4輪駆動なのでデフが2箇所あります。クーラント液を抜いていきます。新しいリアデフオイルWAKO’S DF-90を入れていきます。 新しいエンジンオイル、100%化学合成油の WAKO’S PROSTAGE-S 10w-40を入れていきます。 新しいクーラント液を入れてエア抜きを行います。 ブレーキフルードを交換します。フルードはDOT4を使用しています。
点検の際に切れていたフロントスタビライザーリンクのブーツを交換していきます。ぱっくり切れてました。グリスもなくなっています。左右とも新しいものを装着しました。
異音のしていたパワステポンプを交換していきます。新しいポンプを取り付けてエア抜きを行います。汚れていたエアコンフィルターを新しいものに交換します。1年に一回のサイクルで交換することをおススメいたします。 劣化していたワイパーラバーも新品に交換しました。視界確保のために拭き取り性能は常に維持しておきたいですね。リモコン電池を新品に交換しました。気が付かないうちに電池切れ、、、とならないように定期的な交換をおススメします。有効年月の過ぎたサンフレヤー新しいものに交換しました。サンフレヤーは保安基準により自動車に装備を義務付けられた非常発炎筒で、期限の切れているといざという時に使用できない可能性があります。 定期的なチェックをおすすめします。以上で作業は終了です。S様、この度はレガシィツーリングワゴン(BP5)ご契約ありがとうございました。スバルのシンメトリカルAWDのドライブを楽しんでください!
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