更新日時:2022/10/13
HMR(エイチエムアール)の栗原です。今回はEXASマフラー 社外アルミラジエター装備のシビックタイプR(FD2)の納車前点検整備を行いました。作業担当はメカニックのホリグチです。
まず最初にエンジンルーム廻りをチェックしていきます。バッテリーテスターでバッテリーの健全性を点検していきます。特に問題ありませんでした。バッテリーの交換時期は使用状況によりますが3〜5年のサイクルで交換することをおススメいたします。 シガーライターソケットからの便利グッズの使用などで負荷が高くなりバッテリー上がりが多くなります。マメにエンジンを掛けて充電したり、カー用品店などで購入できる充電器を用意しておくといいでしょう。 インテークホースの点検を行いました。特に問題ありませんでした。インテークホースは経年劣化で蛇腹部分に亀裂が入ると、そこからエアフィルターを通さない空気を吸ってしまいエンジン不調に繋がる可能性があります。定期的な点検をおススメいたします。 エアフィルターの点検していきます。今すぐの交換が必要なほどではありませんが、それなりに汚れが見えますのでお早めの清掃もしくは交換をおススメさせていただきました。汚れで目詰まりを起こしてしまうとエンジン本来の性能が発揮できなくなります。定期的な点検と汚れが目立ち始めて来たらお早めの清掃・洗浄をおススメします。 次に冷却系廻りを点検していきます。ラジエター本体やホースに漏れはありませんでした。経年劣化していくと亀裂が入りそこから冷却水が漏れてしまいエンジンがオーバーヒートを起こす可能性があります。定期的な点検をおススメいたします。 次にベルト廻りを点検していきます。写真ではわからないですが、ベルト表面にヒビが見つかりましたので交換させていただきました。補機ベルトが切れてしまうとエアコンが効かなくなったり、充電が行なえず最悪走行中に停止するなどのトラブルを起こしかねません。定期的な点検を行いたいですね。 続いてプラグの点検を行いました。4本とも特に問題ありませんでした。先端の部分がひどく汚れてしまうとエンジンが掛かりづらくなったり、走行中に失火が起こり故障の原因となります。エンジンが掛かりづらくなるなどの症状が出た場合は当店にご相談ください。 リフトアップして足廻りをチェックしていきます。タイヤを縦横に揺らしてハブベアリングとボールジョイントのガタが無いかチェックを行いましたが問題ありませんでした。走行中に異音やハンドルのガタつきなどを感じた場合は当店へお早めにご相談下さい。下廻りの状態です。目立つサビや腐食も無く大きな突き上げや目立つスリキズも見受けられませんでした。 足廻りのブッシュ・ブーツ、ダンパーをチェックしていきます。ブッシュ・ブーツにヒビが入ってしまいそのままにしておくと、そこからグリスが漏れ出したり、異物が侵入して足廻りの機能に支障をきたすだけではなく、車検を通過できなくなってしまいます。 チェックしたところ、左右タイロッドエンドブーツ、フロントロアアームブーツとブッシュにヒビが見つかりました。今回はこの中で劣化が進んでいたタイロッドエンドブーツとフロントロアアームブーツを交換させていただきました。そのほかのブーツ・ブッシュについてもお早めの交換をオススメさせていただきました。 ブレーキ廻りの点検をしていきます。ブレーキキャリパーシールの状態やキャリパーピストンの動きに問題ありませんでした。 シールが劣化するとピストンに水が進入して錆びつきブレーキの引きずり症状に繋がる可能性があります。定期的な点検をおススメします。 ブレーキパッドの残量をチェックしていきます。フロント3mm・リア6mmでした。フロントパッドの残量がやや少ないので半年内での交換をおススメします。 ブレーキローターは摩耗が見られましたがまだこのまま使っていても問題ありませんでした。次のブレーキパッド交換時に同時にローターを交換するといいですね。
HMRでは納車前点検でエンジンオイルやブレーキフルード、ミッションオイル、ラジエタークーラントを新品交換しています。油脂類がリフレッシュされていれば納車してすぐのドライブも安心して楽しめますね。まずエンジンオイルから抜いていきます。エンジンオイルはエンジン内部の潤滑および冷却を行います。定期的な点検を行わず走り続けるとエンジンパワー低下、燃費悪化の原因となります。使用状況によりますが半年または5,000kmでの交換をおススメいたします。ミッションオイルも抜いていきます。ミッションオイルが劣化していくとギアの入りが悪くなったり、最悪ミッションのギアを痛めてしまいミッションブローに繋がりますので定期的な交換をおススメいたします。 クーラント液も抜いていきます。 新しいミッションオイルを入れていきます。ミッションオイルはホンダ純正のMTF-3を使用しています。 エンジンオイルを入れていきます。エンジンオイルはWAKO’SプロステージS 100%化学合成油 10W-40を使用しています。 次にブレーキフルードを交換しました。フルードはDOT4を使用しています。交換タイミングは、車検毎をおススメしております。 タイヤ溝の残量をチェックしていきます。フロント・リアともに4mmでした。 各タイヤの空気圧チェックをしています。タイヤのエアはゆっくり少しずつ抜けていきます。ガソリンスタンドで簡単に入れられますので1ヶ月に1度のチェックをおススメいたします。 リモコンキーの電池を交換しました。 エアコンフィルターを交換しました。エアコンフィルターは取り込んだ外気に含まれるチリやゴミを受け止めてくれます。交換せずに使用を続けていくとエアコンの性能が発揮できないだけでなく、車内の不快な匂いの原因に繋がってしまいます。 サンフレアの有効期限が切れていたので交換します。サンフレアは有効期限が切れていても車載されていれば車検は問題ありません。但しいざとなった時に使えるとは限りませんのでHMRでは有効期限が切れたものは交換させていただいております。
今回入庫時のチェックからバックギアが入りにくい症状が出ていました。クラッチをチェックしたところ消耗がかなり進んでいたので新品に交換させていただきました。その様子を紹介します。写真では既にミッションケースが降ろされていますが、吸気パーツ、サブフレーム、ドライブシャフトを取り外してようやくミッションケースを降ろしていきます。 写真上が新しいクラッチディスクとカバーです。 フライホイールは表面をチェックし継続して使用することになりました。フライホイールは、少しの摩耗による凹凸であれば表面を研磨して使用する場合もあります。 こちらはミッションケース側のレリーズフォークとベアリングです。 レリーズシリンダーも交換します。 クラッチ類の組付けが完了したら新しいクラッチフルードを入れてエア抜きをして完了となります。
写真を取り忘れてしまいましたが、補機ベルト交換とハンドルのセンターの調整を行い、以上で作業は終了です。K様、この度はシビックタイプRご契約いただきありがとうございました。シビックタイプRとの最後の自然吸気VTECを思う存分お楽しみください。
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