更新日時:2025/11/07
HMR(エイチエムアール)広報の小川です。今回は、久しぶりにデモカーの「NSX (NA1)」を引っ張り出してきました。このNSXは市場でも希少なホワイトレザーオプションの内装を備えており、カーペットからシート、ルーフライニングに至るまで、全てがオフホワイトで統一された仕様でした。当時としては高いオプションだったようですが…正直、この白内装がずっと気になっていたと語る社長。どうせならタイプR仕様にするかということで、パーツをコツコツと集めること数年。ある程度集まったということでタイプR用の内装パーツを組み込む作業を決行します!残念ながらタイプR用のダッシュボードは手に入らなかったので今回の作業メニューにはないです。作業はメカニックのムラマツです。

作業は、シート外しからスタート。NSXは車内が狭く、シートを外さないとカーペットが外せない構造になっているため、まずは大掛かりな分解作業です。邑松メカニックも「大変だね」と一言。

ピラーバーが内装パネルを貫通してボルト止めされている為、作業はさらに大変に。

バイザー&ルームランプの取り外し。この時代のバニティミラーは助手席側のみでした。

ルーフライニングの取り外し。

センターコンソールを外す前に時計を取り外します。時計は蓋が壊れていたので新品に交換します。

センターコンソールを取り外します。設計が1980年代ということもあり、「ネジ何本あるの?」というくらいネジ止めだらけでした。


背面のパネルを外すとECUや、元々オートマだった名残のオートマコンピューターが登場。このNSXはNA2の6速ミッションに換装済みの車両です。


続いて、フロアカーペットを取り外していきます。

センターコンソール側の内装を外すと右側はドンガラ状態に。この内装マットはセンターコンソールの隙間に留め具がありこれを取るのに一苦労しました。


左側も同じように作業していくのですが助手席側の足元にはなんと、スピーカーが設置されているのが発見されました!
さて、ここまでで外した部品達です。
取り付けはフロアカーペットからスタート。特に加工などはする必要はありませんでした。

真っ赤なタイプRらしいフロアカーペットです。生地の素材がEK9やDC2と同じような感じです。


取り外し時と同じく、センターコンソールの隙間に留め具を挟む作業に苦戦。

タイプR用のルーフライニングを取付け。面積が大きいので車内の雰囲気が一気に変わります。

蓋付きの時計も取付け。こういうところに蓋をつけるのが90年代の設計ですね。

ピラーバーが付いていた部分のパネルは、そのままだとピラーバーの取付けができないので加工します。


切った面を残しつつ内側に折り込んであげることで、まるで純正からあったかのような綺麗な面が作れました。左側が折りこみ後、右側は折りこみ前です。


パネルの取付けが終わったのでピラーバーを戻していきます。

背面パネル類の取付け。

このタイミングでウェザーストリップをはめ込むのですが、固くてかなり苦労しました。

ライト類とバイザーも黒パーツに交換し、内装が更に引き締まります。


フロアマットを取り付けるのですが、先にシートを仮で置きます。

なかなかマットが定位置にこないので後々調べるとアキュラの左ハンドル用ということがわかりました。

気を取り直してガーニッシュパネルの取付け。

そして最後にドアトリムの交換をしていくのですが…

なんと、集めていたドアトリム(ドアの内張り)が2枚とも右側(運転席側)というミスが発覚!高価なパーツだけにこれは痛い…!ということで、ドアトリムの交換は一旦見送り。

「タイプR半分化くらい」の完成度で無事(?)作業完了!ベージュに赤と黒の内装が混ざった、非常に新鮮な3トーンカラー?に仕上がりました。ドアトリムは左側がオークションで出てくるのを待ち、ボンネットレバーは新品部品を取り寄せます。センターコンソールのベージュ部分は、ダッシュボードと一体になっているので今後アルカンターラなどで貼り物をする予定です。
before


After

内装カスタムが一段落し、次は走り系パーツの交換を予定しています。とにかく止まらない車なので、しっかり止まれるようにブレーキ系をリフレッシュします。さらに、年式が古くエンジンがかからないことが多いため、今回の作業ではリレー交換も実は同時行っていたのですが、これに加えてフューエルポンプも交換予定です。最後にスタビライザーを交換しタイプR用とタイプS用を組み合わせることで、バランスの良い足回りを目指します。今後もこのNSXの進化の過程を詳細にお届けしていきますのでどうぞご期待ください!YouTubeにて動画を公開していますので是非ご覧ください。











