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インテグラタイプR(DC2)・シビックタイプR(EK9)中古車購入時の注意点

インテグラタイプR(DC2)・シビックタイプR(EK9)の中古車購入時の注意点を解説していきます。DC2とEK9はチェックポイントが基本的に同じです。今回解説するポイントを抑えていけば、購入後に多額の出費がということはないでしょう。ただ、どのDC2&EK9もそれなりの年数が経過して距離を走っているため、ここに記載していることが全て当てはまらない車を探すのではなく、状態を知った上で購入するという意識で中古車購入時の参考にしてもらえたらと思います。

DC2・EK9はそれなりに覚悟持たないと買えても維持が難しい?

初代インテグラタイプR(DC2)・シビックタイプR(EK9)が発売開始してから既に25年近くが経過しています。当然ながら中古車市場での流通量も著しく低く、その中で運良く手に入ってもそのほとんどは、状態が悪いです。更に追い打ちをかけるように交換部品も廃番になってることが多々あり、それに変わるアフターパーツも少なくなってきています。つまり所有ができてもそれなりの覚悟を持てないと満足に走ることなく手放してしまうかもしれません。そのため、これからDC2やEK9を購入したい方はそれなりの覚悟が必要になります。

インテグラタイプR(DC2)・シビックタイプR(EK9)購入時注意ポイントを紹介!(エンジンルーム編)

まずはエンジンルーム。DC2はB18C、EK9はB16B。ともにリッター100馬力を目指して開発されたVTECエンジン。発売当時は、自然吸気エンジンにもかかわらず、その目標を達成した8000回転近くまで気持ちよく回るハイレスポンス、ハイパワーエンジンとして注目を集めました。発売から25年近くたった現在でもその評価は変わっていませんが、その実力を今なお発揮できるエンジンは数知れず、それに限りなく近いフィーリングを取り戻すには色々とチェック箇所を知った上で「覚悟」が必要なのです。

まず最初に点火系のディストリビュータ、いわゆる「デスビ」です。イグニッションコイルからの電流を各シリンダーのプラグに適切なタイミングで通電させる部品ですが、突然このデスビ内部が壊れることが多いです。当店でもこのデスビが壊れてしまったことによる、「バッテリーもガソリンも問題ないのにエンジンが掛からなくなってしまった」というお電話のお問合せをいただきます。またデスビからプラグに伸びてるプラグコードも経年劣化・熱や水分で内部断線している場合もあります。更にプラグカバーが外されているエンジンだとそこから水分が入ってプラグかぶりでエンジンが掛からなくなってしまうことも。
残念ながら、目で見てもパッとわからない部品が多いので、購入時に点火系は同時にリフレッシュすることをおススメします。

次にデスビに隣接するVTECの切り替えを行うスプールバルブ。これは年式問わずオイル漏れが起こりやすい定番箇所です。25年近く前のクルマとなるとオイルを漏れないようにする役割のパッキンはその機能を失っているものだと考えていいと思います。オイル滲みが見つけたら交換を検討してください。これはスプールバルブに限らず、エンジンの様々な箇所にあるパッキン、先のデスビやスパークプラグ、ヘッドカバーからも漏れてしまいます。
つまり、既に交換してある(数年の間に)記録がない限り、購入時に同時交換、あるいは優先度が高い順に交換することをおススメいたします。

またオイル系だとパワステポンプも要チェック、購入と同時交換を検討したい箇所ですね。次に冷却系、ラジエーター(コア・ホース)は新車当時の純正品だった場合は大なり小なり漏れていたり、ホースが経年劣化でヒビ割れや裂けてしまってる可能性が高いので即交換をおススメします。社外品に交換されていても、新車から程なく交換されているものだとそのリスクは変わらないので注意が必要です。交換するのであれば、サーモスタットも含め一式同時交換をおススメします。 エンジンルーム奥に視線を移しましょう。インテークホースも経年劣化でヒビ割れを起こしている可能性が高いのでチェックが必要です。純正品は廃番になっていますので社外品になります。

その周辺でチェック箇所というと、中古車全般に言えますがブレーキ・クラッチのマスターシリンダーのオイル漏れが起こってるかどうか細かくチェックしていきましょう。隣接しているパーツで見落としがちなのが、燃料フィルターです。名前の通り、燃料にある細かなゴミを取り除く箇所です。当然長時間使い続けていくと詰まっていきます。詰まってしまうと燃料が適正にエンジンに流れていかずエンジン不調に繋がります。2022年3月現在ではメーカー純正品が入手可能なので購入時に同時交換をおススメします。下の写真は別個体の整備写真ですが、この様に汚れています。 次にスロットルボディに装着されている空気の流入量を調整するセンサー、アイドリング回転数を調整するセンサー・ISCV(EACV)も注意が必要です。大抵の個体は内部がかなり汚れています。これをそのままにしていくとアイドリング不調(ハンチング)からエンジンが止まってしまう恐れもあります。 またこの時代、ABSがオプション装備だったりします。ABS装着車はエンジンルーム左側にユニットが置かれています。故障しているとABSの警告灯が付きます(1つでも警告灯が点灯していると車検不適合となります)。しかし、ABS関連の部品は廃番になっています。その場合はヒューズを抜くなどABSを完全にカットして警告灯が点かない形にする以外手段がありません。

またABSと同様に、排気温度センサーも現在流通してる車体のほとんどはボロボロとなっており警告灯がついてしまっています。ABS同様に部品の入手ができないの同様の対処法になってしまいます。

■HMRがおススメする、サッとできる購入を検討する際にエンジンルームのチェックポイント
・エンジン本体周辺にオイル滲みがないか
・ラジエーターにヒビが入ってきてないか
・ラジエーターホースが劣化で硬化して裂けそうになってないか
・パワステ、ブレーキ、クラッチのフルードが漏れていないか
・デスビ、プラグコードなどの交換履歴があるかチェック
・パワステポンプの交換履歴があるかチェック

何が何でもDC2・EK9を買うと「覚悟」しているのであれば、インターネットを駆使して事前に部品を入手しておくのも一つの手かもしれません。

インテグラタイプR(DC2)・シビックタイプR(EK9)購入時注意ポイントを紹介!(下回り編)

下回りは、多くの中古車と共通したポイントを注意してみていきましょう。
まずエンジン周りは、オイルパンです。オイルパンのパッキンの劣化でオイル滲み、漏れを発生している場合は多いので必ずチェックをしていきましょう。注意が必要なのはミッション側からオイル漏れが発生している場合です。その場合、クランクシャフトリアのオイルシールが劣化している可能性が高く、ミッションを降ろして交換しなければならないので時間も費用もかさんでしまいます。
このクランクシールについては、クラッチ交換の際に同時交換してしまえば工賃も抑えられます。もしDC2・EK9オーナーになってクラッチ交換することになったらクランクシャフトのオイルシールも一緒に交換依頼してしまいましょう。

続いてオイルパンの後ろ側に回るとオイルフィルターとドライブシャフトが見えます。オイルフィルターの土台から漏れることもあります。そこに隣接しているブリーザーチャンバーという箇所もパッキン劣化によるオイル漏れが起こっていることもあります。

次にパワステギア、パワステオイルの配管もオイル漏れのリスクがある箇所です。一見漏れてなさそうでも触ってみたらしっとりしてたらオイル漏れしている可能性が高いので交換をおススメします。

次に納車前点検整備ブログでもよくご紹介しているマウント・ブッシュ・ブーツ類です。エンジンマウントはもっとも振動して重いエンジンを支えているパーツだけに劣化するとすぐに切れてしまいます。頻繁に交換する箇所でもないので流通している中古車は、基本的にマウントはヒビ割れや切れてしまっています。走行はできますが、乗り心地も損なわれたままで走行性能も発揮できないので交換をおススメします。 次は中古車では定番のドライブシャフトのブーツです。ブーツが切れてしまうとグリスが漏れ出して車検不適合となってしまいますので要チェックです。足回りですとサスペンションのダンパーブッシュやリアのトレーリングアームブッシュは劣化の定番箇所ですね。ここは劣化していない車両を探すのがむずかしいくらいなので、そこまで気にしなくてもいいですが購入後にはリフレッシュしましょう。インテグラタイプR(DC2)納車前点検整備欲を言えば購入時にフルブッシュ交換をおススメします!

また全体的にこの年式とクルマはサビがあります。サビだけならまだ許容範囲内ですが、穴が空いてしまってる場合もありますので必ず下回りはチェックをしましょう。

下回りの最後、ブレーキ周りです。キャリパーが固着しているケースが多く、可能なら少しだけ車を動かしてみて惰性で動くかどうかチェックしてみましょう。動かずにすぐに止まってしまう場合は固着している可能性があります。リフトアップさせてもらえるなら、サイドブレーキを解除してタイヤを手で回してみましょう。軽く回るならOKです。

インテグラタイプR(DC2)・シビックタイプR(EK9)購入時注意ポイントを紹介!(車内etc編)

車内は、現時点でほとんどが廃番になっていますので現状維持あるいは社外品に交換したりして対応していくこととなります。まずはステアリング。純正ステアリングの表面がガサガサになっている車両やステアリングコラム周辺の内装が浮いてきている車両も多々あります。ステアリングがきれいな個体は買いとも言えます。次にエアコンの吹出口のルーバー。樹脂パーツなので割れている車両やそもそも動かない車両も多いです。エアコンの温度調整のつまみも経年劣化でどんどん硬くなってしまい微調整ができなくなってきています。ダッシュボード上部中央にありますデジタル時計は経年劣化で液晶がダメになっていることが多いです。パーツもないので表示されなくなったら諦めるしかないです。後部座席の上部が日焼けで色褪せやリアシートを倒すノブパーツが劣化している可能性が高いです。チェックをする際にやたら触れると樹脂パーツが割れるので触らないようにしましょう…同様にダッシュボード上部も注意しましょう。トランクルームは、ある程度年数が経過している中古車であれば共通した注意ポイントです。水分が溜まりサビ、最悪穴が空いていないかを確認しましょう。

インテグラタイプR(DC2)・シビックタイプR(EK9)購入時注意ポイントを紹介!(外装編)

続いて外装面です。主にモール類の劣化に注意です。水が侵入する多くの原因がテールレンズパッキンの劣化、リアガラスのコーキング(黒い接着部)割れです。DC2,EK9あたりの年式になるとどちらも大抵劣化してしまっています。またドアのモールが劣化し、そこから水分が侵入します。そこからフェンダー内にサビが発生していったりします。モールは純正品しかないのですが、やはり廃番になっていて入手が非常に困難なのが現状です。モールに関係するところで、フロントガラスは必ずまず最初にチェックしましょう。フロントガラスにもしヒビが入っていたら車検不適合になってしまいますので交換しなければなりません。しかし、その際にモールも交換することとなります。モールは再利用ができないので特に注意しましょう! 解説は以上となります。これだけ長々となってしまうぐらい、DC2・EK9をこれから所有するというのはとても覚悟いるということなのです。ここまでお読みになってそれでもDC2・EK9をどうしても自分の元に迎えたいのであれば、是非とも当店にご相談ください。

インテグラタイプR(DC2)・シビックタイプR(EK9)購入時注意ポイント Youtube動画

最後に今回の解説ブログの元となったHMR公式Youtubeチャンネルの動画を紹介しますので併せてご覧ください。

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