【スーパー耐久2022チャレンジ】 86にてST4クラスへ参戦！3月30日の初テストを実施
8&B HMR(エイトアンドビー エイチエムアール)の石川です。先日、スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankookに参戦することを発表致しました。参戦クラスはST4、TOYOTA86(ZN6)です。詳細は下記プレスリリースページをご覧ください。
このプロジェクトは昨年の5月くらいから準備を進めていたもので、これまでこのような規模のレースに参戦したことはなく、何もかもが初めてで準備にかなりの時間がかかってしまいました。マシンは86BRZチャレンジカップでお世話になっているオートファクトリーさんが2018年まで参戦していた55号車を購入しての参戦です。元々オートファクトリーさんと一緒に参戦する方向で準備していたのですが、どうしても予算の関係で全戦出場が難しく、メカニックさんの手配の関係で全戦もしくは限りなくそれに近いくらいの出場が確約できないと手配が難しかったため、自社メカニックでの参戦に切り替えました。
そこで、このようなレース素人集団にお付き合いいただけることになったトランジットエンジニアリングの渡邉さんにご協力いただき準備を進めて参りました。自分たちで走らせられるようにCPUやハーネス類を交換して、後期ルックに変更し、マシンをカラーリングして、機材などを購入してなどなど走らせるための作業を3カ月くらいかけて行い、3月30日にようやくシェイクダウンとなりました。
今回はそのシェイクダウンの様子をお届けします。
2022年3月30日 富士スピードウェイで初テスト
前日まで雨が降っていた富士は、まだ朝は路面が濡れていました。
この日の走行は午後からにしようということで、午前中の内にピット内の準備と車両の準備を進めていきました。
メカニック含めてすべてが初めての体験でした。何をピット内に残しておいて、何をトラックの中に置いておくのかから始まり、ガソリンの準備の仕方も一つ一つ指導をしてもらいながらの準備でした。
とにかくみんなで頑張ってやろう、覚えようという感じで、マシンのシェイクダウンよりも、このようなレースやテストで何をしなければいけないのかを覚えることが今回のテストでは重要な感じがしました。
なんとかピット内の準備を終えて、次はタイヤの内圧調整。この内圧調整は走る前の冷間時調整ではなく、まず一定の数値に入れて合わせておく感じでした。
そして、初めての給油。今年からST4クラスは給油タワーが禁止になり、この給油タンクから入れることになりました。これがさくっと入らないので慣れが必要でした。
そしていよいよ初走行です。ドライバーの私は準備でバタバタしていたこともあって何も緊張することなくいつも通りな気持ちで乗り込めました。
と思ったらあご紐を結んでなかった。。。やはりいつもとは違ってましたね。
さぁ、いよいよ初走行です。無線を使うのも初めてなので、その点の操作方法や音量のチェック、ボタン類のチェックなどまずはゆっくりと走り出しました。
もちろん、メカニカル的な部分で問題がないかもチェックする必要があるので、インラップでそのままピットインしてという流れでした。ピットではメカニック達がマシンに問題がないかをチェック。エアジャッキによるリフトアップも初めての体験でした。
そんな感じでピットインしては出てを何回か繰り返して最初の走行枠は終了しました。次の走行枠までにピット内では各部細かくチェック。
ガソリンも入れて次の走行枠に備えます。
次の枠では全開で走行して周回を重ねてみようという感じで行きました。
マシンの方は特にトラブルが出ることもなく走れました。ここまで準備してきたことがなんか報われたなという気分でした。ただ、そうなってくると今度はマシンのセットアップが気になってしまうのがドライバー心理としては仕方ないところ。。。装着しているダンパー＆スプリングのレートが低いのかフロントの沈み込みがとても大きい状態でした。なので、ブレーキングではABSがすぐに介入してしまいますし、100Rなどではプッシュアンダーが物凄い感じでした。
そんな課題は今回はあたまの隅に置いておいて、まずは1日しっかりとマシンがトラブルなく走りきれたことは良かったです。そして、メカニック達も初めての経験をして、何をしなければいけないのかが少しだけわかったかなという感じのテストでした。
走行終了後はお片づけをして今日のテスト内容の振り返りと次回のテストへ向けてのタスク整理を行いました。
ついにS耐チャレンジの第一歩が踏み出せたという感じの1日でした。次は4月15日に2度目のテストを行ったのでその様子を書こうと思います。2回目のテストは1回目と違っていろいろと洗礼を受けたテストになりました。では、また日を改めて書こうと思います。
